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 友だち以上 恋人未満 8

いつだったか何かのキッカケで会社の社員数人と恋愛話をしたときのことでした。いろんな恋愛の在り方が飛び出した中で、私は昔々のあの川崎の彼女の話を切り出したのです。
自分にもこんな経験があってね・・・。でも本当にどうしてか私はその当時はそのことが恋愛には進展しなかった等の話をしました。するとその中の2人の女性が涙ぐんで「課長なんか嫌いです!彼女が可愛そうじゃないですか・・・!」(当時課長に就任していました)。相当な顰蹙を買ったようです。どんなに説明しても駄目なんです。女心なんでしょうか!
私はこの会社に入って店長に就任した頃、母からこんな手紙をもらっていました。都会で頑張る息子にいつも心配やら応援の手紙でしたが、その中の一通に「女の子は難しいんだよ!特に若い女の子の多い職場なんだから、周りの女性は全てお人形さんだと思いなさい!特別扱いや自分がそうでなくても一定の人に想いを寄せたり特別扱いをしようものなら絶対にいうことを聞いてくれなくなるからね!それほど女の子ってやっかいなんだよ!」とありました。
元々自分の将来を決めるであろう職場と張り切っていましたから会社の仕事内容を把握しようと相当な張り切りようだったのです。思わせぶりっこをしていた訳ではないのに、事実このように相手の心も大きく影響したんだということは痛いほど分かった経験でした。
母の助言は大きく役立ち、仕事に打ち込むことができたのは若い自分にとってはありがたいことでした。
名古屋駅の地下街には有名店がずらり。私は毎月店長として名駅地下鉄振興会の会合に出席をしていた関係で各店長との交流は盛んでした。各お店には当然販売員として何人もの女性がいます。自分の店では明るく楽しくではあっても女子社員には毅然としていましたから結構人気はあった方です。しかし、私も男ですから、「可愛い子だな~」と少し意識があって心の中で見つめていた女性はいました。心を抑えていたせいか自分の店にではなく、地下街の通路を挟んで反対側のアジアの靴というお店にです。
彼女は大学生らしく授業の後に駆けつけていましたから毎日午後4時を過ぎたころの出勤でした。仲良しの友だちと一緒で二人が出勤すると店内が一段と明るくなるようでした。
出勤するときはいつもベレー帽がとっても似合っていました。いつしか4時頃が楽しみに、また待ち遠しくなっていましたからまた片想いの始まりです。そこの店長は仲良しでしたから店長の特権でたまに暇な時間になるとその店に行って立ち話です。そばにその女性がいるだけでドキドキしてました。当然彼女は私が店長と知っていて出勤すると道路の向こう側のお店から目の合うときは軽く会釈してくれるようになりました。勿論もう一人の女性(大学生)も挨拶は同じように!
自分のお店の女性群に分からない会釈のキャッチボールはそれはスリルがありました。数か月が過ぎるころになると相手の二人はどうも私を見ながら何かおしゃべりをしているような気がして来ました。女の子特有な楽しそうにペラペラと・・・!何日かするとそれははっきりと私のことでいたずらっぽく何かを話している様子が分かります。(つづく)

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岡部俊雄

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