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 雨が似合う風景

以前、10月10日は「体育の日」で祝日であった。現在は振り替え方式が採られて今年は明日11日がその休日になるが、10月10日は東京でオリンピックが開催された開会式の日だったのだ。
何故この日に決定されたかというと気象庁調べで年間365日の中で何時が一番晴れる確率があるか調べたところ統計的に10月10日となったようだ。勿論東京オリンピックのその日(1964.10.10)は最高の青空になったとか。
月日が流れただけであれからまもなく半世紀(46年)になろうとしているがすっかり地球は人間によって破壊されたのか全てが変わったしまったようだ。日本は特に四季の美しさが格別で素晴らしい国だと自慢していたものだが、国そのものも安心して生活でき世界各國からは夢のような国に見えたのも昔の話か。
雪が解けて春が来る。桜は勿論その自然の美しさはご存知の通りだ。ツツジや藤の花が終わっても雨とともに紫陽花が更に心を洗ってくれる。初夏になれば菖蒲あやめとまるでお芝居の舞台をみるように人の心を惹きつけて離さない。ゆかたを来て下駄を履きほたるを追いかけるのもこの時期です。
今年は異常気象であのこしひかり(新潟米)もが品質を下げてしまいました。昨日は少し寒いくらいの小雨模様でしたが、私はふと雨の情景を振り返っていました。春の雨、夏の夕立、秋の少し淋しげな雨、そうかと思うと楽しかったグアム島でのスコール。
私はどちらかというと日本の雨は風情があって楽しんでいる方です。福島や南木曽の妻籠宿で見た何とも絵になる雨の景色。そこに蛇の目傘などに遭遇したらもうたまりませんね。
伊豆の踊子の映画のシーンに観た雨は心をくすぐられるような情景でした。恋心を知ったのもこの頃かも知れません。
現在都会に住んでいて出会う雨は全てに物足りなさを感じます。田畑や日本情緒を味わえるところに雨が似合うような気がしてなりません。
「雨もまた楽し」と言いますが、子供の頃の雨と恋愛中の雨、時代が変わってその情景は大きく変わってしまいましたがやはりいつまでも雨の似合う風景がいいですね。
各地で起こる大洪水など自然の猛威はそんな風情を忘れている人間への警鐘なのかもしれません。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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