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 日本の心を詠った巨匠

つい先日またも日本の心を綴った巨匠星野哲郎さんが逝ってしまった。
「風雪流れ旅」「雪椿」「アンコ椿は恋の花」「みだれ髪」とにかく作品数が4,800曲にもなるという。歌のスタッフを紹介するときに先ず作詞家が頭に来る。そして作曲、編曲と続くがこのスタッフに恵まれて世にな名を残すことになった歌手もまた多い。
あまりにも多すぎて全てを書くことは出来ないが思いつくままに昭和の時代を懐かしんでみよう。
橋幸夫や三田明は佐伯孝夫や吉田正というコンビで世に出た。「潮来笠」「美しい十代」、いではく作詞はあの千昌夫の登場だ。勿論作曲も素晴らしいから遠藤実の世界になっているがいではくの作詞なしで千昌夫はその出現を見なかったのだ。
森昌子を世に出した阿久悠も他界してしまったがその作品の内容は日本中を明るく楽しませてくれた。森進一も舟木一夫も渥美二郎、五木ひろし、小林幸子、小柳ルミ子、3日かかっても4日かかっても語り尽くせない素晴らしい作詞家に出会っての歌手への道だった。
丘灯至夫、宮川哲夫、石本美由紀、西沢爽、松井由利夫、川内康範、水木かおる等々昭和の灯を灯し続けた作詞家の作品を思い出しただけで自身の人生も一緒に語れるのだ。
最近の若者が好んで耳にする作品の詞の内容ってどうだろう!?勿論素晴らしい作品もある。それが悪いというのではないが今の作品からはドラマを感じ取れる作品にはなかなか巡り会えない。
もし、若い作詞家でもこうしたドラマを語った作品が登場したとしたらもっと何かの変化を感じとることが出来るはずだ。
私が関わっている新舞踊に当てはめてみるとそれが如実に分かる、前述の作詞家の作品を新舞踊に振り付けやすいのは人生を語ったものが多いからだろう。特に昭和の演歌には悲しみも苦しみも喜びも何か当時の時代を反映させながら世に出てきたものばかりだ。
昭和を締めくくった作品「みだれ髪」、

すてたお方の しあわせを
祈るおんなの 性かなし
辛や重たや わが恋ながら
沖の瀬を行く 底曳き網の
船にのせたい この片情け

今若い女性が新舞踊で踊っている。「素晴らしいですね」と言いながら!

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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