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  これが「だろう運転」の罪

福島県西会津町の国道49号でクリスマスの夜とんでもない事が発生した。この道路は新潟から西会津・会津若松・猪苗代湖を結ぶ一般道だ。20年ほど前にこの間を並行して走る高速道路が出来てとても便利にはなったがこの高速道でも大雪の日は通行止めになる豪雪区間なのだ。
高速は有料だけに除雪は相当頻繁に行われ、冬のシーズンでも安心して通れるようになったのだが・・・。テレビに映し出されるこの道(一般道)は数えきれないほど通った道なので懐かしくもあったが未だに雪道としては難所で高速が出来てもまだまだ交通量はあるんだなと思いながら画面に釘づけになった。
ここを通るドライバーはおそらく雪道がどうなるかは熟知しているはずなのに。緩慢な気持ちが引き起こしたスリップで大型トラックがその道をふさいでしまったという。
たまたま昨日お茶のみ話に私の豪雪地方での生活を話してあげたばかりだった。少しの坂でも雪道は一旦止まるともう蟻地獄のようにあがけばあがくほど深みにはまってしまう。そしてしんしんと降っているときの雪の積もり方は本当に信じられないほどどんどんと積もってしまうのだ。300台がどうして並んでしまったのかはとても良く分かる。
大丈夫だろ・・・!これは油断ではない。過信と緩慢でしかないと思う。それが1日中動けなくなるのだ。本当に私が見たときの話を思い出すままにその凄さを再現してみよう!
まだ私が学生時代だった頃の話だ。12月の中旬頃は忘年会の真っ最中。当時は車で宴会場に駆けつける人は結構居たと思う。会場に夕方6時前後に入る。車は今と違って殆どが路駐。宴はたけなわとなり3時間もして帰ろうとしたら自分の車がない。無いのではなくその3時間ですっかり雪に埋もれてしまったのだ。
そうなると昨日の西会津ではないがもう絶対に身動きが出来ない。そしてそのまま降り続ければ春になるまでもうどうすることもできなくなってしまう。これは実際にその光景を見た者にしか理解できないだろうが自然は恐いとつくづく思ったほどだ。
また今日のニュースでおばあちゃんの家に冬休みになったお孫さんが遊びに行き、歩道で待っていたところに乗用車が突っ込んで9歳のお孫さんが死亡。おばあちゃんや小学生のもう一人のお孫さんも重体という非惨な事故が起きた。乗用車を運転していた男性のスピードが原因だったらしい。
すべて大丈夫だろうとハンドルを握っている人の緩慢な心が引き起こした悲劇だ。もうすぐお正月。どうしてこういう時期にこんな事故が起きてしまうのだろうか?
世の中が便利になればなるほど便利が凶器になってしまう典型ではないだろうか?自然はそう甘くない。迷惑も程度問題でもっと地に足をつけて歩いて欲しい。だろうは絶対ないのだから!

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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