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 心の愚かさと貧しさ 2

間違った性欲、頭でっかちなそうした欲求不満が犯罪を起こしたり、相手(家族)を不幸にしていることが段々見えてきたと思います。
私は最近、知人の教師に手紙の一文でこんな内容を差し上げたことがあります。「私は以前から、教師や僧侶、医師や警察官などは全て聖職と思っています」と。本当は今でもそうであって欲しいものです。だから尊敬できる人が多かったですね!良い意味で子供の頃は恐い存在でした。時代がどんなに変わろうと守りたいところです。「警察官だって、教師だって人間だよ!」と言う人がいます。勿論です。私が自分の息子を先生に預けた時ははっきりと言いました。「間違ったことや、悪いことをしたときはゲンコツでも叩くでも先生の好きに厳しく当たってください」と。確かに一部教師にも問題のある人もいるでしょう。
しかし今の世の中がそうした環境に無いのも事実です。仮に誠心誠意子供たちのことを想って行動したとしても、少しの厳しさを体罰と称し父兄が学校で問題にする。ひどい案件だとそれが報道で流される。当然校長はその先生を守れない。教育現場として・・・と何か間違った方向へと解決が成される。淋しい限りです。
厳しすぎると生徒(弟子)が育たない?最近の大相撲でも「いじめ」なのか「体罰」なのか判断のつかない状況下で多くの問題が発生しています。特にスポーツの世界など悪い部分をピシっと叩かれる等は必要です。ここで大切なのが教える側の心の持ち方なんです。有名にしてあげたい!、記録を出させてあげたい!、優勝させてあげたい!その気持ちでの練習が本番で花開き抱き合って涙するほどの感動を覚えることが出来たらどんなに素晴らしいか知れないのに。
以前、私は全くの素人大学生ばかり集めて8回ほどファッションショーを演出指導したことがあります。デパートのイベントを受けて、或いはスポーツ用品メーカーのイベント発表での出来事でした。
プロではありませんから当然限界に近いものに遭遇します。個人差も大きく本番までの5日間ほどのリハーサルはとても人に見せられないほどの厳しさでした。勿論叩いたりすることはありませんが、精神的に非常に苦痛だったと思います。涙する学生を何度も見ました。私はそれでも止めません。
ぎこちなく、運動神経のない学生には胃が痛くなる思いです。彼らは最初からバイト代が目当てですから、自分なりにそれぞれ境界線を作っています。もう時間だからとか、自分はやっている・・・とか、こちらの求めるところとは大きくかけ離れたところで一線を敷いているのです。時間が経つにつれて各自の差は大きく開いていきます。当然その子の特徴を生かした演出を選択しますから面白い作品が仕上がります。緊張の本番が終了した舞台裏は我々でしか味わうことの出来ない感動が待っているのです。(つづく)

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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