大衆演劇のホープ
汗びっしょりになり、クーラーはガンガンと効いている。だいぶ涼しくなって来たのに!
8月の末に大衆演劇で活動している一人の若者が波島の門をたたいた。
芝居は日舞が基本。なによりも一人で観衆を沸かせたい・・・と夏の太陽にも負けない輝いた眼差しで飛び込んで来たのだ。 彼は中学3年生の男子で将来有望な顔立ちをしている。
昨日久しぶりにお稽古を覗いたがお稽古場の空気に驚いた。勿論波島が舞台女優ということもあるが大きな夢をもった少年に容赦なく要求が続く。
プロ同士の真剣勝負はいつ見ても血が騒ぐほどの緊張感に包まれている。
「汗をふきなさい!」「はい!」、その時間も惜しいような雰囲気が漂う。芸を身につけたいとする少年の心はしっかり先生に伝わっているだけにお稽古時間は本当にあっと言う間に過ぎてしまった。
すでにお稽古を終えた生徒さん(女性)も勿論釘付け状態。彼女は大衆演劇の大フアンだけに余計惹きこまれてしまうのだろう。
まだ若いだけに荒削りな面もあるがやはり形はいい! 人生経験も浅いので表現に苦しみながらだろうけれどそこはプロのたまご。女形も似合いそうなのでこれからが実に楽しみな少年だ!
汗なんか吹き飛ばして頑張れ! 応援してくださいね! いずれ名前は公表しましょう!