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 女心と秋の空 !

風流を愉しむという言葉がありますが、心にぐっとくるような言葉(ひょうげん)ってあるものですね!
2年ほど前から遠く離れた日舞のお師匠さんからお手紙をいただくようになりました。「手紙の効用」というものをこれほど強く感じたことはありません。
そして手紙のやりとりは確実に心と心が通じ合えるから不思議です!
それは、便利になった世の中が余計そうさせているのかも知れませんね。私が青春時代は勿論「携帯」などありませんから、その殆どが手紙です。よく書きました(笑)

顔を知らない人と文通友達になったり・・・!
こんな経験もありましたね! 何かの雑誌に「趣味を通じて友達に!」なんてコーナーがあって、そこには「私はお花を育てることが大好きです」・・・等々告知があって相手の住所氏名が書かれていました。今のように怪しいものではなく当時は本当に純粋なものでした。
その中に「私は演劇が大好きで***の台本を探しているんですけど・・・」と書いてあったのがきっかけで、当時東京にいた私はたまたま劇団にいましたので先生に相談してその作品を紀伊国屋書店で見つけ贈ってあげたことがありました。
私より2つ年下の女子学生(名前は忘れましたが)さんでしたが、その頃はペンを持つことが楽しかったですね。
顔も見たことないのに少しトキメキを持ちながら・・・
彼女は北海道の人で、一度航空便ですずらんが贈られてきたことがありました。本物のすずらんを見たのはそのときが初めてです。
そこにひとこと花言葉のようなものが添えてありました。今の人はこうした経験はおそらく無いのではないでしょうか?

今感じていることを文章にするってとても素敵です。
今頃の季節で言えば・・・
「秋色深みゆく・・・」「しっとりとした風に・・・」「木々の葉は赤く、すすきの穂は白く・・・」「本を傍らにおいて、この手紙を・・・」「秋は人恋しい・・・・」「さくさくと落ち葉を踏むたびに・・・」等々。
温かい心がそのまま封筒に入っているような感さえあります。

「女心と秋の空・・・・」なんて、ロマンチックな男性が勝手に表現したのかも知れませんが、その気持(こころね)はとってもよく分かります。

最近iphoneについて語り合ったことがありましたが、こうした情緒みたいな世界は文明の機器には決して入っていないことがよく分かります。
「だって今の若い子は・・・・」と反論する人もいます。人の心を語るとき、壊れてしまった人間社会を背景に語るのではなく、無くしてはならない人間の心を大切に心を表現したいものです。

もしかしたら、人間のふるさとは火星ではないか・・・と火星探査機(キュリオシティ)でまさに今そのルーツを探しています。2000億円もかけたこの探査機がどんな夢を地球上に届けるのかとっても楽しみですね!
地球上に人間が誕生し、その中で最も小さな日本というところにどうしてこんな素晴らしい「感性」が生まれたのかも知りたいと思いませんか!?
世界中に秋があるわけではありません。秋の日はつるべ落としと言いますが、そのつるべから説明しなければならない時代になってしまいました。
それなのに、「女心と秋の空・・・・」は別の解釈で伝わり始めているのでしょうか!?
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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