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 日本人の心 2

こうした内容をお話すると決まってご意見を頂きます。
勿論批判や反論ではなく一番多いのが「もっと知りたい」ということです。

昨日、若者の研修時に冒頭から「心の持ち方」から説いていきました。
まだまだ18~19歳では分かっているようで理解できないことだらけ・・・
つまり、一人で大人になったような錯覚でいる若者は少なくありません。

日本人の心の持ち方そのものが文化遺産になるような世界に類をみない国民性とでも言うのでしょうか、本当に素晴らしい国民だとおもいますね!
中にはひねくれた心の持ち主がいない訳ではありません。

しかし、長く生きてきた私でさえ「今更」のように驚くことに直面するのです。
人の心が読み切れない瞬間ですね!

企画制作会社を営んでいて味わった地獄のような出来ごとを経験し、それでも人を信じることの大切さを胸に生きてきても尚どんでん返しに遭遇するということです。

そんなとき、「騙すより騙された方がましだ!」とか、「考えてもしょうがないことは考えない!」と切り替え、その都度仕切り直してきました。
そこで学ぶことは、なかなか人の心までは分からないことの方が多いということです。
きっと、だれもが、自分の考えは正しいのです。 そこが面倒なんですね!
仮に、問題(意見)があっても直接言えずして一人殻にこもるという状況は本当に多いものです。
相手も言われなければ分からない、いや気づかないこともあるんです。
これは日本人の心と言うのではなく、その人の性格が災いを招く例です。
そのことで周りがどんなに迷惑を被るか知れない。 しかし、自分は正しいという観点にこだわりが手伝って大変大きな問題に発展する。

平和な日本の中で起きる小さなトラブルのように見えますが、ここで怖いのは信用を無くしてしまうということでしょう!
人を信じ、人を愛する心は特別なものがあります。

私の周りで起きる様々な出来ごとを眺めながら改めて心の持ち方の大切さを学んでいます。

昨日の研修でも、ご両親を大切に出来なくてどうしてお客様を大切に出来るだろうか等々の話に目を食い入るように聞き入っていました。
ここで大切なのが、どんな良い学びでも「実践できなければ」学んだことにはなりません。
「いいかい! お父さんにお母さんに感謝するんだよ!」。 その時の瞳に嘘はないのですが、その場を離れると実行に移せないのが残念ながらほとんどです。
昔、「恍惚の人」という映画を観にいった話を5~6年前にしたと思いますが、あの時の劇場前の光景は今でも忘れられません。
映画館に入る前の息子が、老いた母親を急かせるように「早くしないと始まるよ~・・・」と劇場に入って行きました。
嫁が嫁ぎ先の義父の面倒を診るという壮絶な介護の作品でした。
上映が終わって劇場を出る時の息子さんの優しい態度(こうどう)が滑稽に見えるほどその心根は変身していたのです。「母さん大丈夫・・・!?」
人の心の優しさや感謝の心等々は一時的であってはいけないのですが、人間は困ったものでその時はそう思えても、喉元過ぎればってやつでしょうか・・・

これは親子関係だけに留まりませんね! 残念ながら、先にも話した通り、人間は「自分がやっている、あるいは自分の考え方は正しい」と思いこみがちなんです。

日本人には、礼節を重んじることの出来る心を備えているからこそ諸外国と比べたらその心の持ち方の美しさは際立つんでしょうね!
お世話になった人に直接合って感謝の意を伝える! お中元やお歳暮にみる文化も日本独特のようです。
私はいろんな取引先との間で、例えば私が物を発注した取引であれば私がお客になる訳ですが、それでも私の会社の仕事をしている協力会社だからとお中元やお歳暮、あるいは接待等で心からの感謝の意を表します。
残念ながらその協力会社から一度としてそうした機会を頂いていません。
その会社、あるいは担当者はみな若いという共通点がそこにあります。 つまり「挨拶」が出来ないのです。
言いかえれば社会生活の大切な部分が欠けているんですね!  勿論、私はお中元が欲しいとかそういうことではありません。気持がその分通じることで事が済むんです。
残念ながら、ネット社会が勘違いを引き起こしている典型でしょう!

舞踊教室等でもご年配の生徒さんと若者で同じような傾向が見られますが、それでも嬉しいことは「日本の文化や伝統を学びたい・・・」と門をたたく生徒さんは心の持ち方なんでしょうか素晴らしい生徒さんがいてホッとします。

しかし、ネット社会になり、合わずともメールでやりとりする時代です。
我々人生の先輩が教えなければならないのがこの辺なんですね!
つまり、お世話になった挨拶をただメールで済ましてしまう。 これは逆効果です。
この辺から日本人の若者が会得しなければいけない課題が山積しているように思えるんですね。

メールで済ませても何とも思わないという心の未熟さを指導するのは我々人生の先輩の務めなんだと思うこの頃です。

感謝の心・思いやる心・素直な心・奉仕の心等々、これこそが日本人特有の素晴らしい心の伝統と言って良い文化遺産なんですね!
日本の心と題しましたが、勿論世界から学べる心もいっぱいあります。
いろんなところで学べた財産を惜しみなく提供するのが日本人の心だと思っているので、さまざまな困難や障害が仮にあったとしても、信念と自信をもって伝え続けたいと思います。

「 ありがとう 感謝の気持ちは惜しみなく 」  まさにその通りですから
プロフィール

岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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