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 大変お疲れさまでした

お疲れ様


日中国交回復40周年記念として行われた交流イベント
終わりました。 大変お疲れさまでした。  正直もう言葉がありません。

今回の舞台を通して、どれほど日本が素晴らしいかが本当によく分りました。
政府機関のお招きや様々な形で全世界に日本舞踊をご披露して来ましたが、今回一緒させて頂いた中国にはただただ驚くばかりでした。

主宰者が中国側でしたので日本側を代表して長い時間かけ打合せして来ました。
今回の舞台はとても立派なホールで出演するお弟子さんたちにはかなり勉強になると喜んで参加させて頂いたのです。

ドイツやインド、タイや台湾等々いろんなお国柄の中で舞台を踏みましたが、中国のそれは想像をはるかに超えた難しい問題があることを学びました。

舞台のことを全く知らない人が総監督として構成演出を行いましたが、ホール関係者もその度に口あんぐり。

舞台やイベントを仕切った人なら分るはずですが、イベントというのはまず安全第一。
特に今回のような演目は観る側も礼節をもって鑑賞しなければならい。
そして出演してくださる出演者への対応。
あまりにも当日に発生した問題が多すぎて何を話して良いか分からないほどで驚きの連続でした。

公演中の会場のざわめき、あのスマホでの異様なまでの撮影風景。 まさに怖いくらい異様でした。
注意事項など一切なく時間が来たので開けた幕。
打合せのときから懸念していた問題はリハーサルのときに起きたホール担当者の怒号でスタート。
約束と違う行動が次から次へと起きていく!!!  ドキュメントで撮影したかったですね。

それでも会場を埋め尽くす動員力には脱帽するほどでした。

救われたのは、日本側の演目です。
狂言の和泉元彌一門、日本舞踊の波島陽子社中。その他「殺陣」「空手」と出演しましたが、あの騒音を家元の波島が「鶴亀」で打ち消したこと。  厳かで、華やかで美しい舞いに釘づけでした。

波島社中のお弟子さんたちの日本舞踊もメドレーにまとめあげ、真ん中に中国で有名な「昴(すばる)」を入れて息を呑む暇もないという圧巻の舞台でした。
改めて波島の振付の素晴らしさを再認識した素晴らしい一幕でした。
どこへ行っても自慢できる波島陽子社中。 礼儀も際立っていただけにそれが救いでした。
見学に来た生徒さんもみなさん教室のスタッフジャンパーを着てお手伝いに大活躍。
波島教室のみなさんの姿勢に会場側、狂言の和泉のママさんも絶賛でした。

中国側の出演者のマナー等で会館事務所にはクレームが殺到!!
結局今回は第一回という名目でしたが、第二回目の無い「第一回目」となってしまいました。

舞台が跳ね、翌日ホール担当者から「この主宰者は今後会場使用禁止・出禁です」と通達があったのです。
長いことイベントを行って来ましたが生まれて初めての経験です!!
「波島先生の会ではこれを機会にいつかこの会場で公演してくださいね・・・・」と言われたこととは天と地ほどの違いです。

こうなることが事前に分っていたので、打合せのときに「開演前の前説をやらないと・・・」等全て打合せ項目に入れたのですが、本番当日それらは全て無視。
凄い人がいるものだと驚きを隠せないでいます。

私には仲良しの中国人がおりますが、日本人より日本人らしいといつも驚くばかりでしたが難しい問題を経験しました。

この2ケ月間の打合せは何だったんだろう・・・・!!
懸念していたことが全て露呈してしまうという前代未聞の1日となりました。

様子を見ていると、中国側は楽しかったようです。
それが出禁になったことを反省すらできないでいることに日本側はただただ唖然とするばかり。

やろうとしたことは素晴らしい計画だっただけにみな好意的に出演した日本側出演者。
謙虚とか、感謝などほど遠い世界の人達でした。

怒る・・・・というのではなく、驚きと、まるで別世界の夢の中にしばらく身を置いた数日間でした。
良かったこと。 それは学べたことでしょう。  本当に勉強になりました。

今まで、諸外国との公演打合せで味わったことのない出来事のオンパレードでまだ夢の中にいるようです。
いろんなお話をしましたが、中国側が悪いと言っているのではなく、文化の違いなのか国民性なのか分からなくなったんです。  あまりの驚きをつづらせていただきました。  本当に凄かった!!

これから銀座での来年の公演の打合せです。
日本の担当者(企業)と打合せが出来ると思うとほっとしますね。

自分自身に「大変お疲れさまでした」・・・と言いたい。



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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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