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  GINZASIXと波島陽子 3

銀6-1


ここは銀座松坂屋のあった建物ですね。
銀座最大の商業施設としてこの地(銀座6丁目)に誕生してまだ2年前後というフレッシュな建物GINZASIXです。

実は、この地下3階が観世能楽堂なんですね。  約500名収容の大きな会場は銀座のど真ん中に誕生した訳です。

芸事に携わっている我々にとって、最も古い日本の伝統芸能の殿堂がこんなにも便利な場所に誕生したことは本当に嬉しい限りです。
浅草も外国人観光客の知名度は抜群なものがありますが、なんと言っても能楽の700年の伝統は素晴らしい!!

いよいよ本番も迫って参りましたが、この24日は波島陽子がその舞台に上がります。
他9名のお弟子さんも初の舞台を前に緊張気味なのがしっかり伝わって来ています。

演目は私が選ばせて頂きました。
先ずは家元「波島陽子」が二十歳の記念祭(イベントタイトル)にふさわしい祝儀舞で幕を開けて頂くことにしました。

いろんな会場で、いろんな会社の式典やデイナーショーで披露する幕開けにふさわしい祝儀舞にいつも大きな拍手が鳴り止みません。 日本舞踊の素晴らしさを存分に味わっていただいて来ましたが、今回は特別な舞台。
今からわくわくしています。
波島の舞を観たい・・・と九州から東北地方までの人が「楽しみに駆けつけますよ!」と。 これほど嬉しいことはありませんね。
この皆さんがは日頃波島陽子の日本舞踊振付作品(DVD)のフアンの皆さんで嬉しいことに好んで「波島作品」を踊って下さっています。

時々、国内は勿論海外への舞台出演の依頼が飛び込んで来ますが、波島は極力お弟子さんを推薦しそれらの舞台に立たせようと多くのお弟子さんを送り込んで来ました。
自分が自分がと前面に立つ同業の師匠と比べると「どうして家元本人が出ないんだろう・・・」と不思議に思うことがあるそうです。
心からお弟子さん(生徒)に多くの経験を積ませたいとの心情であることは分かります。  しかし、力量からすれば大きな開きがありスポンサーには申し訳ないな・・・と思いながらもその分通常のお稽古以外に特別レッスンを重ね恥ずかしくない作品にして送り出しています。
周りの諸先生やスタッフのみなさんはもう慣れたと言うもののいつまでも驚きだそうです。
先生に代わって公演に出かけるお弟子さんが成長することを祈るのみですね。

しかし、今度ばかりは「是非波島先生に・・・」と出演依頼を受けました。  ここでも、お弟子さんも出演のチャンスを頂けるのであれば・・・・と承諾。 そして波島社中としての出演が決まりました。


銀6-3

日頃は写真のような出し物が中心ですが、スポンサーの「二十歳の誕生祭」にふさわしい演目を選び、若いお弟子さんたちが華やかに美しくそれぞれの演目をご披露させて頂きます。

緊張が伝わると言いますが、最高の舞台に立つお弟子さんたちにはこれ以上ない舞台での出演となりました。
日頃のお稽古の成果を遺憾なく発揮してくれたら十分喜んで頂けると楽しみにしています。

何をするにも「差別化」という言葉がありますが、今回は他の流派の皆さんとの競演となりました。
常々師匠波島が言うように、「何事も経験」、「見て学ぶことは多い」・・・・ということを肝に銘じ、出演者にはしっかり学んで頂けたら出演の意義があるのかなと思っています。

日本舞踊を習っていても、なかなかこのような機会には出会えません。
波島陽子が築き上げてきた一種の集大成であれば家元もほっとすることでしょう。

穏やかで、人に優しく、思いやりが溢れているからこそその芸風は素晴らしい・・・と多くのご支持を頂いて来ました。
こればかりは「人間性」の何ものでもない気がしてなりません。

踊りだけを教えるのではなく、命令するわけでもない師匠の下で、そうした心根を盗み取ってくれようとする生徒がいる限り美しい舞台をご披露し続けることが出来るような気がします。

世の中が殺伐とし、スマホ時代に見るように「心の美しさ」を失くしつつある若者世代。
波島教室の若者が舞う舞台は、改めて日本舞踊の素晴らしさを魅せてくれるに違いないと確信しています。

出演者は、心を無にし、積み重ねたお稽古を信じ、思う存分能楽堂の舞台を満喫してもらいたいと思います。

全国から来場される観客のみなさんに、これぞ波島社中といわれる舞台を見せてあげてください。








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岡部俊雄

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