陛下、ありがとう
天皇皇后両陛下 ありがとう
まるでこだまするように多くの声が投げかけられましたね。
「陛下~ ありがと~う」 「美智子様~・・・ ありがとう」
ビルの見えない伊勢神宮周辺は穏やかな春の陽ざしにも祝福されていたようにも思います。
泣いている人も大勢いました。でも、「ありがと~う・・・・」が一番多かった気がします。
若い人は知らないでしょうが、皇太子が天皇となり89年の「即位礼正殿の儀」でのおことばも本当に印象は薄かったような気がします。 90年の「即位礼正殿の儀」では確か万歳が三唱されたと思いますが、周りは白けたムードだったようにも思います。
昭和天皇の崩御ということもあったのでしょうか。 それとも、「アジア侵略の記憶が強い国が万歳をするとは何事かととがめる声もあったんでしょうね。
陛下はそこから少しずつ信頼を積み上げ、今ではどこでもあたたかな歓迎を受けられています。
「即位してからの30年間はかっての軍の統師者として神格化されていた天皇としての匂いを消すため、一生懸命だったとおもいます」と朝日新聞のコラムにも載っていました。
目に焼き付いて離れない被災地での両陛下のお姿。 本当に感動しましたね。
ひざをついて話すお姿。 皇后さまはバスの中から頑張って・・・とこぶしを握り被災者のみなさんを励まされたお姿。
政治や経済の先行きが不透明な中、皇室は変わることなく国民と共に存在していたように思います。
何よりも初めて民間から皇室に入られ妃殿下となられた美智子様の存在がどれだけ大きかったか知れませんね。
まだ陛下になられる前に私は妃殿下を新宿の伊勢丹でその美しいお姿を拝見したことがありました。
考えて見たら本当に日本列島が大変な時代にご苦労されたんだなとつくづく思います。
優しいまなざしとは妃殿下のようなことをいうんでしょうね。
昭和に生まれ、平成を駆け抜けたお二人。 ゆっくりと令和を見守っていてください。
旗を振り、「陛下~」・・・・と叫ぶ国民。
まさかこんな素晴らしい光景を見ようとは思いませんでした。
月並みですが、本当にゆっくりなさってください。 素晴らしい30年間でした。
ギスギスした世の中に、日本らしい空気を諸外国にまでその多くを与えたように思います。
とっても残念ですが、考えの浅いつまらない大臣の多い中、国民をずっとずっと見守って下さったのは本当に両陛下のように思います。 寄り添うことの大切さ。 ただただありがとうございました。
まもなく訪れる「令和」がどうぞ平穏無事でありますように。
そして、いつまでもいつまでもお元気で。
ありがとうございました。