2ntブログ

 おもてなし

観光客

浅草は毎日こんな風景です。 この写真を見ただけで気づくと思いますが最近は特に「日本人」を見かける方が難しいほどの仲見世通りです。
観光面から見たら喜ばしいように思いますが、こうした外国人観光客目当てで間違った商売をしている人が少なくないようです。

基本的に、「観光客のみなさんの絶対数が何故日本に来るのか」・・・を考えて商売をしているんでしょうか!?
見ていて思うのは、商売ですから「食べてくれればいい」「買ってくれればいい」と考えがちですね。
人力車のお兄さんたちの客寄せの声は活気に満ちています。 このお兄さんたちは「協定」を結んでいるのか、早朝から浅草寺周辺を一生懸命掃除して回っています。

先日私は秋葉原の商業施設に買物に出かけました。
丁度お昼時でしたので何か食べたいな・・・・と食堂街を見て回っていたときです。 スタッフと一緒でしたが、ナポリタンにしようかお寿司にしようか・・・。いやお蕎麦がいい、天ぷらがいい・・・・と決まるまでに少し時間がかかりました。
そこであるお店の前で8割がたそこに入ろうかと迷っていましたが、やっぱりお蕎麦が・・・とそこを立ち去ろうとしたときです。
「なんだ結局入らないのか・・・・、チェッ・・・!!!」とそこの女子店員がそれは凄い態度で背を向けたのです!!
皆さんもそうした経験ありますよね残念ながら・・・!!

とっても後味の悪いものでした。 まだお店に入っていない訳です。
こんな若者が店員をやっていたらお店はたまったものじゃありません。 買わなかった人こそ、別の店に行った人こそお客様だということが理解できていない。
何を食べようか迷うお客は日常茶飯事でしょう。

惰性や勢いだけでお客様を扱うのは日本のおもてなしとは言えません。
「働き方改革」とやらで、経営者や店長、つまり上司に注意されたり怒られたことを代わりに対応する業種(会社)が出来たと聞きました。 正直、世も末ですね。

会社はそんな会社(そしき)を気にしながら経営しなければならない。大変な世の中になったものです。
若者達よ! それは大間違いです。
会社の方針に従えない者は働く資格などありません。 勿論、経営側が間違った方針や指示を下しているような場合は論外です。
SNSで悪ふざけをしている様子がネットで拡散していますが、大きな間違いです。
特に、諸外国からいらっしゃる多くの観光客のみなさんは「日本の心」に触れたくて来ていることを忘れてはいけませんね。

「日本の食品は安心」ってなぜそのような信用があるんでしょうか!? そう考えたことありませんか!? 本当に心を込めて作っているからです。
日本製品が素晴らしいのはそうした心の賜物です。
それを末端(おみせ)のアルバイトが軽はずみな気持ちでいたんではたまったものではありません。

私は初めてお店の店長に就いたとき、お店の販売員(女性11名)にこんな提案をしたことがありました。
「みんなが買物や食事に出かけた時、もうこんなお店には来たくないと思った経験ありませんか!?」、また「あんなお店なら毎日でも行きたい・・・」と思った経験は??・・・と、その経験の具体例を出来るだけ沢山書いてもらいました。
おどろくほどの数でしたね!! 結果、そこに書かれたように、嫌なことは絶対しない、嬉しかったこと等はもっと心を込めてやってあげよう・・・が目標となり「日本一の販売員」を目指したものです。 まだ私が20歳代前半の経験談です。
結果がどうなったかなど押して知るべしでした。 これが日本人なんですね。

写真のように、浅草はこの状態がずっと続いています。
良いニュースは良いように、悪いニュースはそれに拍車をかけて母国へのお土産となるのです。 多くの親切に触れ、笑顔で旅を続ける観光客のみなさん。 オリンピック景気などと一過性のものでなく、「また日本へ行きたい」・・・と思える対応(おもてなし)はあなた次第だということです。

日本舞踊教室も、よほどのことがないと退会者は出ないのですが、先日7~8年通われたご年配の生徒さんが健康上のご都合で止む無く退会することになりました。 わざわざ先生に「今までのお礼」ということでご挨拶にいらっしゃいました。
挨拶に来られたから偉くって、来なかった人が悪いと言っているのではありませんが、挨拶が出来ないようでは何のために日本舞踊を習っていたのかと思わざるを得ませんね。
「また発表会があったら教えてください・・・」と帰られたそうですが、礼儀イコール人間性なんですね。
私たちが、日本舞踊以前にこうしたことを伝えることこそ大切な務めと思っています。
特に日本舞踊など、若者が諸先輩から学べることは多いです。

浅草を代表する、いえ日本を代表する芸事(日本舞踊)に関わる者として、自信と信念をもってこれからも歩いていかなければと思っています。
周り(ひと)のことを言うのは簡単です。 自らが率先垂範で行動することこそ使命だということですね。

便利が人の心を奪っているのは確かです。
先日の日曜日、近所の小さなレストランの店主が電動ノコで日曜大工に何か創っていました。休日とあってのどかな道路でしたが、近所の40代の男性が「日曜日なのにうるさい!!」と激怒していました。
「すぐ止めろ!」とその剣幕は凄かった!!   嫌な世の中ですね( ;∀;)

つまり、人と言うのは「心」です。  もし電動ノコを持って作業している人が自分の友ならそのように出ただろうか・・・です。
これも勝手ということですね。

日曜日に、小さな箱を作るのに用いた電動ノコ。 激怒した自分の姿を映像で観たらなんと思うんでしょうね。

小さな親切、小さな優しさの積み重ねが幸せを築くことを知って欲しいとつくづくおもいました。

諸外国から来る人を相手に商売しようとするのではなく、どうしたら喜んでくれるだろうと考えたら「正しいおもてなし」に出会えるかもしれませんよ。
これは日本人同士でも同じです。 袖すりあうも多少の縁。 お互い様の中に相手を思いやる心根があったら、関わる人が喜んでくれるような行動は実に簡単です。

自分のことは大切です。 しかし、相手に施してこそ自分に喜びが還ってくることを知ったらきっと世の中は変わります。
波島陽子が日々のお稽古の中で、生徒やお弟子さんの成長を願って日々お稽古しているのはまさにその姿です。

見て学ぶことが出来るのであれば本当の楽しさを味わいながら感謝の心で歩きたいものです。
相手を思いやると何度も綴りましたが、外国のお客様に日本を知ってもらえるのは実に簡単だってお分かりいただけたでしょうか!? 
カタコトで返ってくる「アリガトウ」は嬉しいものですよ♬







プロフィール

岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
チーフ・プロデューサー
演出家

最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード