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 切れる若者 3

五つ葉 新

あまりにも悲しい出来事が起きました!!
「京都アニメーション放火殺人事件」  ドラマのタイトルでも思いつかないような恐ろしく悲しい事件。

「切れる若者」を綴っている最中だっただけに言葉を失ってしまいました。
切れるにはいろんな要素があると話しましたが、全て集約されていますね。

先ずは被害に遭われたすべての関係者ご遺族の皆様に心よりご冥福をお祈り申し上げます。


「恨む」・・・・、被害妄想も甚だしい出来事です。

火付け盗賊は市中引き回しの上打ち首獄門ですぞ。

それにしても「ものの考え方」の恐ろしさをまざまざと見せられた感が否めません。
子供の頃の家庭環境から受ける影響も無視できません。 本人がそこまで悪党だと思いたくもありませんが、今回ほど生活環境の恐ろしさを感じたことはありません。
確かに親でもどうすることも出来ないこともあるかもしれない。 おそらく、少なくとも温かな環境で育っていないことは確かです。
まだまだそうした予備軍が居ることも決して忘れてはいけませんね。

丁度今日は参議院議員選挙の投票日です。 国会議員がこうした現状と闘わなければならない社会だということもしっかり把握し、安心安全な国づくりに汗してほしいと心から願うばかりです。

それにしても本当に困ったものです!  皆さんの周りにも切れる若者もきっと居ることでしょう。
自分の思うようにいかない現状を「感情を吐き出す」ことで処理している若者をときどき見ます。
どんなにお世話になっていても、ちょっと気に入らないことが起きると手のひらを返したように感情をあらわにする。
心をさらけ出せる本当の友が居ない典型です。  感謝の気持ちを持てない結果がこのような悲しい事件を引き起こす。自分が正しいと思えば思うほど譲れなくなる。愚痴を言いあい、他人の悪口を言いあうことで気が合うのは友とは言えません。

夢を提供し続けていた京都アニメの従業員が34名も命を落とす。 これは地獄です。
どんな理由も許せません。
言い訳があったら聞こうじゃないか。 

私は常々「自分を信じなさい」と語り続けて来ました。
「私が話す内容を是非信じて欲しい・・・」と命がけで語ることがあります。 それは、夢を追い続ける若者を応援したいからです。
それでも、「私の数百倍も自分を信じて歩くんですよ・・・」と説いていますが、これらの極悪非道な者に「自分を信じなさい・・・」などととても言えるものではありません。
相手の意見を素直に聞く耳を持つ人にこそ当てはまる言葉です。

人間はきちんとした食生活をしていないと切れる可能性が大である統計もとられていますと前に放しました。つまり、しっかりした栄養が摂れていないからです。
思い違いとか、勘違いで済まされる話ではありませんねこの地獄絵図は。


瀬戸内寂聴さんがこんなお話をしていたことを思い出しました。
「今つまずいている方も、もうちょっと我慢してごらん。必ずまた良い時が来ますよ」・・・・と。

ナポレオンの言葉にこんな有名な言葉もあります。
「怒りたくなったら一旦靴のひもを結び直しなさい」・・・・と。
直ぐに口にするのではなく、頭に来た瞬間「ちょっと待て」・・・とまず靴の紐を締める時間がその怒りを鎮めてくれるというのです。 私は確か27歳頃にこの話を聞きました。 若い時は血気盛んなところもありますが、これは特効薬であることは実践してみて判ります。

怒りたい感情は悪い事ではありません。 人間なんだからね。

親に言われたこともあります。「安っ腹を立てるんじゃない・・・・」と。
靴をむすんでから立ち上がると確かに怒りは多少鎮まることは事実です。そして、「怒らなくて良かった」・・・を学びます。
怒る原因は、自分が正しいと思うからが120%です。 しかし、思い違いって結構あるものですよ。

寂聴さんや、奈良の薬師寺の元館長であった高田好胤さんの説法を直接聞いたことがあります。
学生時分でしたが涙が出るほど納得したことを覚えています。 
子供たちの教育論で有名な「吉岡たすく」先生のお話しも、全て共通しているのは「愛情」でした。
何回聞いても笑いの出る、思いの深まる法話でした。

最近、吉本芸人の闇営業事件が世間を騒がせていますが、冷静に判断すると全て「心の持ち方」以外ないことが分かります。
私の知人がこんなことを言っていました。
「お笑いタレントの錯覚」がこうした事件を引き起こしてしまう・・・・と。  これにはそれぞれ兆候があったそうです。

なんでもそうですが、そうなるにはみな原因があるということですね。
自己防衛しようとすればするほど潔さからは縁遠くなる。  

社会制裁を受けてしまい、言い訳しようのない現実が待っている。

反社会勢力の者から100万円を受け取る!!!  つまり金に麻痺している以外ないわけですね。
お笑いの世界は常識とスレスレのところで笑わせている姿が昨今本当に多く見られます。
本物の芸とはそんなものじゃないはず。
勿論中には常識の中できちんと仕事をしている人も少なくありません。
なのにそれに慣らされてキャーキャー言っているこの時世も軽くなってしまったと言わざるをえません。

寂聴さんの言われるように、「人生というのは、一色ではないんです」・・・・と。 その通りです。
いろんなことがあっていい。 しかし、相手を傷つけて良いなどと言うことは決してあってはいけないことなのです。

それが勘違いであっても、殺された人はたまったものではありません。

切れる若者を綴って来ましたが、それは若者だけでなく60歳70歳代でも居ない訳ではありません。
もう、「頑固」などという言葉が死語になっっているのか分かりませんが、相手(ひと)の意見に耳を貸す余裕くらいは持ちたいものです。
人はかならず素直に絆されることってあるんです。  特に日本人は人一倍相手を思いやれる国民です。
「自分が中心」と思うから問題が起きる。 日本人の心は最高の文化です。

穏やかで過ごすことで、多くの笑顔に出会えることを信じてもらっていいんじゃないだろうか。







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岡部俊雄

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