湯沢湯乃華芸妓物語 2
私がこの場所を初めて知ったのはどうでしょう・・・15年ほど前だったと思います。
温泉が大好きな私は胸を膨らませて訪れたのが「小安温泉郷」でした。 当時は丁度紅葉のシーズンでそれは綺麗でした。
ここは湯沢市皆瀬というところにある温泉ですが、新潟にある「湯沢温泉」とは違います。
越後の湯沢温泉は川端康成の「雪国」で一躍有名になりましたが、そこにも駒子という芸者さんが居たんですね。
温泉に芸妓さんはつきもので、もっとも日本らしい情緒のなにものでもありません。
しかし、秋田県湯沢市には本当に沢山の温泉があります。「秋の宮温泉」、ここ「小安峡温泉」、「大湯温泉」、「泥湯温泉」、「ゆざわ温泉・湯ノ原温泉」、「横堀温泉」、「やまゆり温泉」、「須川温泉」等々。
これを機会に私も温泉天国秋田湯沢市の癒しの泉を全て制覇してみようか・・・と思っているところ。
この景色こそ湯沢市小安峡です。
雰囲気はイギリスの妖精が棲む里にとってもよく似ています。 どこからか、可愛い妖精がひょっこり顔を出すような気がしませんか!?
ケルト民族がイギリスの各地に遺した妖精伝説を少しだけ学んだことがありますが、妖精って本当にいるんですよ!
特に心の綺麗な人には見えるそうです。
それから、湯沢の名物名産です。特に湯沢には日本酒・稲庭うどん・山菜・お米等々話しているだけでつい唾をごっくんと飲み込みそう・・・。
5月に湯沢に伺ったときに頂いたのがこの稲庭うどんでした。
勿論前から知っています。
そのときの稲庭うどんはいつもの美味しいお味。 ところが翌日のお昼に食べたのはまた格別でした。
「カレー味」なんです。 いや~美味しかった。 世の中に知らないと損という言葉がありますが、まさに知らないと損と言える美味しさでしたね。
そして大自然に囲まれた湯沢はまさに山菜の宝庫です。
これ(写真)は毎年春になると頂く山菜オンパレード。 私も越後の生まれですから山菜には目がありません。特に雪の下でじっと春をまった山菜は格別です。
空気は美味しい、酒は美味い、お米は最高!! そして何と言っても素晴らしいのが人情です。
先般伺ったとき、湯沢湯乃華芸妓の主宰者(阿部さん)が案内して下さったのがここ百年料亭石川さんでした。
波島陽子の故郷湯沢。 「湯沢はすっごく良いところなのに・・・・」と自慢したくて仕方なかったことがひとつひとつ紐解かれていきます。 なるほど・・・・
ここでしか味わえない逸品。
百年料亭の魅力解禁。 またここのご主人が温かくて穏やかで、特別にいろいろと懐石料理を説明してくださいました。
都会では味わえないお品書きの内容!! 5月という一番良い季節だったせいかまた格別のお味でした。
そこに・・・
「おばんです・・・」でしたでしょうか
阿部さん率いる芸舞妓さんの登場です。 これを贅沢三昧というのでしょうね。
阿部さんがやりたい、果たしたい夢がハッキリわかりました。
日本舞踊はお座敷で観たらまた格別なものです。 前述のように、直純先生と本当に多くのお座敷を経験しました。その私が、別格と太鼓判を押さないと直純先生に叱られますね。
先生がご存命なら、是非ご案内したいお座敷でした。 市役所を辞めてまでやりたかったこと。これは政治家以上に行動力のある素晴らしい仕事です。
私は地域振興事業に関わる仕事を20年以上もやって来たのでよく分かります。 町興しに祭りは最適なんです。
ご存知のように、観光は祭りそのものです。
ここ湯沢はあの七夕に「絵どうろう祭り」というのがあります。 観光で言えば温泉は全国どこにも引けを取らない。
美味しいお酒に興じるときに、こんな素敵な芸舞妓さんが登場したらどうでしょう!!? 消費税なんか吹っ飛んじゃいますね。
旅は粋に振舞うもの。しっかりとした芸を磨き舞うその姿はまるで妖精が出てきたようです。
インバウンドと言われ、諸外国からも多くの観光客のみなさんが日本を訪れます。
波島陽子日本舞踊教室にも年間約2000人ものお客様がいらっしゃいますが、この殆どが日本が大好きでやって来ます。
さて、何が良くてなにが楽しみで訪れるか分かりますか!? それは間違いなく「日本人の心」に触れたいからです。波島陽子が何故人気があるのか・・・・。それは大きく言えば秋田県人だからと断言できます。
「どうしてですか・・・・!?」 とまだわかりませんか? 秋田の人は正直者が多い。心の優しい人が多い。思いやりに溢れた人が多い。これを一言で言えば人情です。
阿部さんがやりたいことも、波島がやりたいこともここで一致するのです。 つい2~3日前にも四国の日本舞踊愛好者の方からお電話を頂いたばかりです。「いろいろYOUTUBEを観ましたが陽子先生の踊りが一番美しかった。」そこで先生の振付DVDで勉強したいので作品を送ってくださいということでした。
踊りが美しいのは心が優しく思いやりに溢れているからです。 私が初めて料亭石川さんで日本舞踊を観たときがそうでした。阿部さんはこの仕事を商売にしてやっていない。故郷湯沢を元気にしたいその一心で頑張っていることが手にとるように伝わってくるんですね。
これから少しずつそのメンバーに触れて(語って)みたいなと思っていますが、この湯乃華芸妓は湯沢の宝ですよ。あんなに美味しい日本酒があるのにどうしてこの芸妓たちを使わないんだろう。正直そうおもいます。
お酒は雰囲気で飲むものです。 食事は楽しみながら頂くんです。 そうした場所場所で楽しくしてくれる皆さんが湯乃華芸妓さんたちです。
本物の芸で本当に美味しい心のこもったお食事を頂いてください。 芸妓の舞は男性が楽しむだけのものではありません。多くの若い女性たちがこんなにも波島教室に通って来るのは美しく綺麗な舞に憧れるからです。
ひとつずつこうしたことを大切にしていたら、十分日本の伝統や文化を守ることになるんですよ。
是非「湯沢湯乃華芸妓」の舞を観に行ってみてください。 私の言っていることが分かります。