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  湯沢湯乃華芸妓物語 3

主宰 阿部一人(ABEKAZUTO)

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ご紹介している「湯沢湯乃華芸妓」の主宰者阿部さんです。

波島陽子も秋田(湯沢)から上京し34年になりますが、4年ほど前までは失礼ながら本当に存知あげなかったようです。
facebookが取り持つご縁だったんですね。

・・・・ということは、阿部さんが「湯乃華芸妓」を立ち上げて直ぐだったということでしょうか!?  出会いはどこでどんなつながりになるかわかりませんね。

お互いが湯沢の出身であること、さらにおたがい芸事に励んでいるということ。
もうひとつ大切なのが2人とも中途半端な人間でないという共通点。 私から観るに、これが東北秋田県人の魅力なんだと思えてなりません。

実直で真剣に物事に取り組む姿勢を知るにそう長い時間はかかりませんでした。


今回は、阿部さんと私の出会いを少しお話ししてみましょう。

平成28年10月30日、波島陽子は芸能生活30周年特別記念公演を地元浅草公会堂で開催させて頂きました。
延々7時間という舞台。 それだけ生徒さんやお弟子さんが多いということですが、この舞台には遠く九州や愛媛・金沢や名古屋、山形・宮城・岩手等々から多くの日本舞踊のお師匠さんも駆けつけて下さいました。

これは、日頃波島陽子の振付作品を愛用くださっている関係なのですが、その中になんと阿部一人さんがいらっしゃいました。


初対面

見つけましたか・・・・・!?
舞台がハネてホワイエでお客様にご挨拶してるシーンに偶然写っていました。 そうです阿部さんです。

楽屋暖簾

公会堂

この日の舞台は圧巻でした! 興奮の幕開けです。

掲示

赤いお着物の波島が当日のポスターですが、浅草は芸能の街と言われ一年中歌謡ショーや大衆演劇、そして日本舞踊と賑やかです。
新春歌舞伎もここでの開催です。

行動力があることはこの時から分かりました。 嬉しかったですね。

年月を考えたらきっと阿部さんもこの時かなり夢が膨らんだんじゃないでしょうか!?

それから2年半経ち、平成の終わりにある出来事が待っていました。

私の知人でPFI・PPP協会の社長であり理事長と浅草で食事をする機会がありました。そこにたまたま同席したのが波島陽子です。
理事長は全国の市町村の地域興しやインバウンド関係で世界各国から多くの観光客のみなさんに日本を紹介されています。私どもの日本舞踊やお着物を通しても大変お世話になっている人です。

食事が進む中当然観光の話です。
ここで湯沢出身の波島が故郷の思いを語り出したのです。「湯沢には素晴らしい七夕があるんですよ」「勿論小野小町の故郷でもあるしね・・・・」等々
「どうして湯沢のみんなはもっと積極的にあの素晴らしい絵灯ろうや温泉を上手くアピールできないんだろう・・・・!!」と。
「実はね理事長、湯沢には阿部さんという方が居て芸舞妓を育て、観光に一役買おうと頑張っているんです・・・・」

これを聞いた理事長はすぐにスマホでその実態を検索しました。 「素晴らしい!!、岡部さん早速湯沢に行きましょう・・・・」。それから10日もしないうちに私と理事長は湯沢にと飛びました。

浅草2

この写真は浅草の夏の夜、湯沢市の絵灯ろう協会が浅草寺前の通りに出現させたときの絵灯ろうです。なんと、この灯篭には「ルークス」という字が見えませんか!?つまり、湯沢で見た灯篭に感激し湯沢の七夕に間に合うようにと阿部さんを介して特別に理事長が製作依頼し完成したものなんです。いかに感動しほれ込んだかが分かると思います。

地元への愛着か波島の目頭は涙でいっぱいでした。

5月にお邪魔した百年料亭でのお座敷他様々に私も理事長も大興奮。
波島じゃないけれど、本当にこんなにも素晴らしい活動をしている人物が実際に居るんだ!!

私も理事長ももろ手を挙げて湯沢を応援しよう・・・・と決心したのがその時でした。

阿部さんはとっても気持ちが若い。 本当に少年のよういに思えるときがあります。それはしっかりと見据えた夢があるからなんだな・・・が手にとるように分かります。

この人はまさに湯沢の宝だ。 第一気持ちがオシャレです。大切なことですね。

絵ー11

私も浅草も見ました。  湯沢でも展示してある絵灯ろうをいくつか見ました。 その美しさは波島が何を訴えたいかとてもよくわかりました。
都内と違い、夏の夜の絵灯るは幻想的で綺麗でしょうね。



お座敷

波島陽子を通して思うのですが、秋田の人は温かい。 優しいというか思いやりに溢れていますね。
とは言っても何人かいる芸舞妓たちを育てるって相当な覚悟なないときっと出来ませんね。どこの職場でもそうですが、女性が多い中で目的を果たすのに一番苦労するのはどうすることもできない女性の嫉妬や性格です。

私も名古屋時代から店長や責任者を多く経験してきてよく分ります。 24歳の頃、店長として頑張っている私に父親から1通の手紙をもらったことがありました。
それは、私以外全て女性従業員であることを告げたからでした。手紙には、「女性はみんなお人形だと思いなさい。特別に心許したりすると面倒だからね!」と。つまり仕事がスムーズにいくには決して特別扱いはするなということです。
そんな中でも、毅然とした采配は正しくリーダーを決め役割分担を定めることも出来ました。

少しだけ阿部さんが違うとすれば、皆さんはみなプロを目指す芸舞妓たちだということでしょう。
全体像、その中でも看板は必要でしょうしね。

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阿部さんの想い、この一枚に集約されているように思いますね。 コンクールに出しても最高傑作です。観る人に訴える力のあるこうした1枚こそ写される方もプロです。

全国のどの芸妓連にも引けを取らない素晴らしい湯沢湯乃華芸妓に拍手喝采ですね。

地元の観光に一役買いたい。 その心根が全芸舞妓たちに伝わり5年10年とその活動が花きっとを咲かすことでしょう。

阿部さんは仕事終わりに疲れた芸妓さんたちに自ら夜食を作ってくれるそうです。 「本当は弟子の私たちがしなければいけないのに・・・」と。波島陽子にとっても良く似ています!! 時々どっちが先生でお弟子さんか分からない時がある・・・と笑ったことがあります。

その気持ちこそがすべてへのおもてなしでしょう。 実践できる阿部さんは素晴らしい。

湯沢市の為に頑張ってください。 芸舞妓たちは誇りをもって活動し続けてください。

あれ以来、私も勇気と活力を頂き頑張っています。 阿部さんとの出会いは私も今まで頑張って来たことへのご褒美を頂いたような気分でとっても幸せです。








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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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