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「コロナ」 日本は大丈夫

すずらん

私が楽しみにしているゴールデンウィークの鎌倉。 雪国育ちの私は目の覚めるような新緑が大好きだ。

浅草は1年中お祭りみたいな賑わいでも、近くの観光地にはこんなにも心を癒してくれるスポットがある。
新緑の頃ここ鎌倉に足を運ぶのがたまらなく楽しみのひとつでした。神社仏閣を更に引き立ててくれるあの新緑はこの時期毎年多くの人の心をも洗ってくれるからです。

このスズラン(写真)は鎌倉の東慶寺のお庭で見ることができます。 そうです、東慶寺と言えば「駆け込み寺」としてあまりにも有名ですよね。 東慶寺は臨済宗円覚寺派のお寺でご存知北条時宗の妻によって開かれた尼寺です。
最近では「駆け込み女と駆け込み男」(映画)の舞台になった寺です。 今年3月まで放送されていたNHK連続テレビ小説のヒロインを演じた戸田恵梨香主演で素晴らしい作品でした。

鎌倉1

行った人でないと味わえない心を洗える素晴らしい場所が鎌倉と言いました。 日本にはこの美しさが四季に分けて味わえますが、特にこの新緑は秋の紅葉とはまた違った美しさを魅せてくれます。勿論雪国も雪解けからの新緑はそれは素晴らしいですが、鎌倉や京都のこうした樹木が何故美しいかというと雪に壊されない自然を美しく創り上げる利点の違いは分っています。豪雪に押しつぶされれば形など維持できないからですね。

心を躍らせながら、まるで子供のように電車で出かけます。東京から北鎌倉駅で降りてあとはゆっくり心の洗濯です。 今年もまたそれをずっと楽しみにしていました。

目に優しい・・・という言葉がありますが、実は心にとっても優しいんですね。 そう感じる感性のようなものが実は日本人の持つ特有の美意識なんでしょうね。

私は、諸外国がこの恐ろしいコロナに感染し大変な事態を招いている様子を見て「日本は大丈夫」・・・と信じていました。その根拠は日本人の持つそうした特有の心の持ち方です。
地震列島日本が今まで大変な被害に遭ってきたことは周知の通りです。その度に世界に発信され世界が驚いたニュースは「日本人の心の持ち方」でした。
つまり、日本人の素晴らしいところは本当の勇気と優しさを持っていたというところでしょう。 しかし、事ここまで来ると「人間」の本性というものが様々な形で露呈していることを見聞きします。

確かに、人間は生きていかなければならない前提を考えると一方的にだけ判断は出来ません。困ったとき、苦しいとき、特に今回のコロナ旋風は「まさかここまで・・・」と誰もが思ったはず。

感染者情報に目を通すと、「ああ!東京も・・・・」と本当に心配でした。 それでも、ここまでになるなど誰が予想したでしょうか!?

日が経てばその猛威は増すばかり。そしてついに「非常事態宣言」が下されました。まさに戦争です。核兵器より怖いものがあるなんて・・・・。
世界中がですが、東京都ばかりでなく、国もあらゆる手段を講じて全ての関係機関が必死です。

ここからが問題です。
お稽古場の裏に、まるで隠れ場所のような居酒屋があります。驚いたことに昨日の日曜日、お店は満席でした!!写真を撮ってSNSで発信したい・・・とさえ思えたほどです。もう言葉がありませんでしたね。
生きて行かなければ・・・、生活していかなければ・・・は全国民みな同じです。私は非常事態宣言が出る前から5月31日までお稽古は中止しますと教室を閉めました。私もこの2ケ月間は収入ゼロです。だからと言って「生きて行かなければ・・・」で規律を守れないではこの感染は収まりません。

ここまでニュースを見て、医療従事者がどれだけ最前線で頑張っているか知っているのかい!?そう言いたい。
その家族にバイキン扱いするあきれた輩がいることに言葉を失ってしまいます。今回の出来事は誰が悪いのでもない、これからどこまでこの地獄のような状態が続くか分からないけどジタバタするなよ!!

それぞれが心をひとつにする最大のチャンスが来た。愛する者を守る。現実をしっかり受け止めることが出来れば、日本人だから出来ることがあるだろう。
芥川龍之介の作品に「蜘蛛の糸」というのがあります。まさにあれこそが天国と地獄の話です。日本人だから大丈夫と思っていました。それは心の美しさを知っているのが日本人だからです。
そうしてみると、間違えた「自由」の解釈からテレビひとつ見ても「心の崩壊」を笑いに変えていかにも面白おかしく創っている番組事態にも長い間積み重ねた垢はどんどん大きく膨れ上がるばかりです。
間違った常識は「自分勝手」な結果として今回の感染に繋がっているようでならない。

まず命を守ることだ。 国が補助金を出すと言えば要領で立ち回る輩が出て来る。もう一度言う。「蜘蛛の糸」に学ぶことだ。
昔の人間は正しいことを言っている。
何故今飲み会をやめられないんだ。あまりにも覚悟が無さすぎる。 私も今まではこのコロナ騒動に「頑張れ頑張れ・・・・」と言っていました。「頑張ろう・・・」も間違っていなかった筈。しかし、今は頑張ろうでは収まらない。「我慢」というキーワードに切り替えて生活すべき時なんだ。
私は豪雪地帯の育ちだから日々の生活の中で今思えば「我慢」をずっと味わって来た一人です。昔は雪が降ると車は通らなくなる。どこに行くのも歩きです(当時汽車は別です)。4ケ月も雪に埋もれた生活を知っている者が雪解けの新緑に酔う気持ち分るだろうか!?この喜びは実際に体験した者にしか味わえないものです。

それにしても政府の決断は甘っちょろい。命を守るとはそういうことでは無いんだ。声を大にして言いたい。
地方にパチンコ屋を求めて移動する者をどうして止められない!! 

ここまで執っていたら電話が鳴りました。 親友からです・・・・。
「おい!どうしてる・・・!? 大丈夫か・・・・」と。浅草の私を心配しての電話でした。
ああ!考えていることは一緒だな~・・・
「そうだよ、こういうときの決断は田中角栄のような肝の据わった人間でないと解決できん・・・・!!」一理ある。

確かに今は「我慢」の時だ・・・・。豪雪地帯は4ケ月も動けないんだ!! それを思えば甘い甘い。事情は勿論違うけれど、今だからこそ現実をしっかり受け止めジタバタするな・・・です。

古河庭園

私がタイトルに「日本は大丈夫」・・・としたのは、日本人が何故素晴らしいかを知っているからです。外国人を相手に日本文化を10数年提供してきて思うのは、外国人を通じて何故諸外国から日本に来るのかを知っているからです。外国人は日本を「なんて素晴らしい国民なんだろう・・・・」「なんでこんなにも優しいんだろう・・・」と絶賛しているからです。
近年は商売商売とこの日本文化に関連した中国人業者が増えましたが、それはまったく違います。相手に喜んで頂きたいという優しさや思いやりがあるのが日本人です。

優しくできるのは本当の勇気でしょう。 この勇気を持っている人に沢山会って自分が形成されて来ました。

上の写真は浅草からとても近くにある古賀庭園です。 人口も少なくなった日本なら、こうした場所をもっと増やしたらいいのに。人の心を優しくしてくれるまばゆいばかりの新緑。 この頃までに終息するといいな~。

「我慢」・・・と言いましたが、そこには覚悟がないと我慢は出来ません。 覚悟があれば勇気に変わります。私も今年はこの新緑はお目にかかれそうもありません。まさに我慢です。
その代わり、秋には大きな舞台で「多くの笑顔を集めるぞ・・・・」の希望(ゆめ)があるからです。

自分を信じることでおそらく救われるはずです。 愛する人々の為に行動できるのが日本人です。

だから、日本は大丈夫なんです。






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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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