2ntブログ

 日舞:舞台の魅力

ベテラン

波島陽子が浅草に教室を設けてからもう12年が経過しようとしています。 10年がひと昔としたら本当にあっという間でしたね!!
雷門の専用道場「波島陽子日本舞踊教室」はその立地にとても恵まれ、生徒さんからは通いやすいと評判。

確かに商売は「立地」が命でしょう。でも、日本舞踊教室を「商売」としたらとても出来ることではありません。本来、文部省あたりで支援しながらこの素晴らしい伝統を伝承しなければいけないものなんですよね。
商売ということで金・金・金・・・を追求するあまり、醜い争いごとも起きてしまう。
これは日本舞踊に限ったことではありません。
習う側もそうですね! いつだったか、京都の伝統「西陣織」の後継についてのドキュメントを見たとき強くそれを感じました。
もう若者が西陣を織る・・・ということはなかなか難しいそうです。何故でしょう。
技術を教えるがものになるまでは給料を払えない・・・。
お互いの言い分がある中、それでも西陣織を失くしてはいけない・・・。
教室を運営していて思うことがあります。日本舞踊(新舞踊)を楽しみたい・・・という人は決して少なくありません。
波島陽子日本舞踊教室にはこのコロナ禍でありながら16名ちかくの新人さんが門をくぐってくれました。
「日本人だから・・・」、「美しいしぐさを身につけたい・・・」等々嬉しい毎日です。

何の競技でも、どんな習い事でも、やっぱり目標になる舞台は必要ですね。
90名ちかくに膨れ上がった教室ですが、勿論圧倒的に若者が多い中、昭和の若者もそれぞれみなさん負けずに頑張っています。
同じ演目で舞台に上がっても写真に見るようにやはり人生の先輩方は素晴らしい。味がある・・・と言いますが、まさにこの味ばかりは若者に出せないものです。
だから、芸術なんですね。それぞれが醸し出す空気に多くの観衆は酔いしれます。

勿論若者は若者で華やかで素晴らしい舞台は作れますが、その楽しみはそれぞれですね。
こうした皆さんに発表の場を作ってあげたい・・・と毎年いろんな計画を立てますが、さすがにこのコロナ騒動には参りました。
ここまで人生すら変えてしまいそうな出来事に見舞われるとは・・・!!

それでも、必ず収束すると信じて頑張っているみなさんを見るとやはり舞台に立たせて上げたいですね。
そうして繰り返し繰り返しこの素晴らしい芸を伝承し続けていかないと。

幸せって「心が豊かである」ことが一番だといろんな経験の中から悟りました。
それを提供できる場が「波島陽子日本舞踊教室」でもあるんだと信じています。

最近入って来たみなさんは何故か目の輝きが違う・・・!!何かコロナ騒動での生活の変化に関係あるのでしょうか!?
「波島教室に通えて良かった・・・」と言ってくださるみなさんの期待に応えるためにもコロナになんか負けていられませんね。






プロフィール

岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
チーフ・プロデューサー
演出家

最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード