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  美しい日本の春(こころ)

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あっという間の2月ですが、あっという間に「ひな祭り」がやってきますね~今年もまた。
日本の素晴らしい伝統的な行事(文化)もまたまた色あせてしまうのでしょうか!? ご存知のように台東区は浅草の近くに有名な人形店が何軒もあります。特に「吉徳のひな人形」や「久月のひな人形」と言えば日本を代表する老舗です。

普通ならもう「あかりをつけましょぼんぼりに・・・・」と流れている時期です。悲しいかなそんなムードでなくなってしまいました。
本当は私たちが先頭になってこうした伝統や文化を守らなけれないけないんです。なにか、みんな大人の責任のような気がします。良いものは遺さないといけません。コロナなんかに負けている場合ではありません。

そんな時、つい先日中国の母子さんが教室を訪れました。
お嬢さんは今年小学校1年生になる6歳です。 ご両親はもう18年ほど日本に居ておそらく今後日本にずっと住むことになるでしょう・・・とのことでした。ですから、この少女は中国を知りません。
日本がすっかり気に入ったご両親。日本舞踊教室に通わせたい理由を「もうずっとこれからも日本に居るのだから娘には日本人の美しい仕草やお作法を身につけさせたい・・・」、それが理由でした。
何か私の方が教えられる思いとなんとも嬉しいその心根に心がが躍るようでしたね。

体験姿に2度びっくり!!姿勢の良さと形の良さは将来有望・・・と拍手喝采です。

近年は、インバウンドと称し誰もかれも日本文化を紹介する日本人の旅行関係者。私が一度そうした営業にハッキリ言ったことがあります。つまり、彼らはただ紹介をするだけです。さもさもご自分が日本文化は素晴らしいことを一番知っているかのような口ぶりで私たちと商談に入ります。そこで私のキツイひと言です。「みなさんは他人(ひと)のふんどしで相撲を取っているだけ・・・・」と。一瞬、真っ赤な顔になりますね。本当のことを言われ、図星に返す言葉が無いはずだからです。従って実に自分(会社)本位の話しになります。
そこで、真っ赤になり憤慨(顔には出しませんが)して帰る担当者。 いやいや・・・、「なるほど・・・・」と更にその気持ちを活かしたいと前向きな担当者。伝統は心です。軽い心でそれを商売にしようなんて虫が良すぎます。それではお客様に本当のご案内が出来ないからです。
それが証拠には、観光ブームで日本のあちらこちらにどれほどにわか芸能チームが誕生したことでしょうか!?
日本の代表的な京都大阪でさえそうです。私は5年ほど前にそうした受け入れ側の体制や実力がどうなっているのか見学に行ってきました。日本舞踊教室を運営している等は勿論伏せてです。

有名な撮影所では忍者ショーをやっていました。京都のど真ん中では剣舞ショーを!大阪の忍者ショーまがいの剣舞を。これでは外国人の観光客を騙していると一緒です。まるで高校生が忍者ごっこをやっているレベルに唖然としました。
それでも、それが本物と思い楽しんでいる姿に罪悪感すら思えます。

歌舞伎や狂言、それは日本舞踊とて同じです。伝統は厳しい芸の世界を象徴するようなものです。
こうして言葉で表現することは簡単です。 私も、そう言われないような取り組む姿勢と実力ある教室にと常日頃心を開いております。

中国のお母様が、「日本にいるのだから美しい日本の仕草や振る舞いを身につけさせたい」とする心に改めて責任を感じさせられました。



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これからの時代を担う子供たちに指導する波島陽子。 まさにピッタリのお役目ですね。
ちゃんと正座するなど今の20才代でも殆ど経験や体験は無くなりました。それが、浴衣姿になった途端気持ちがおしとやかに高揚するんだから魔法のようなものです。
本当に、こんな光景を総理大臣に見てもらいたいですね。私たちのお稽古場は江戸(とうきょう)は浅草のど真ん中にあるだけあってその注目度は大変なものです。逆に言えばそれだけ責任があるということです。 
すでに「令和の時代」。私たちには想像もつかない考え方の若者が増えるって決して不思議ではありません。それでも憧れるんですね!!着物文化、その振る舞いの美しさを象徴する日本舞踊に憧れる若者が居ることを決してないがしろにはできません。

見方にもよるんでしょうが・・・、写真の子供たちを見ていてまるでひな人形にさえ見えることがあります。

コロナで人の心が稀薄になりつつある昨今、決して失いたくない世界です。
発表会をやる為にお稽古しているのではありません。女優(やくしゃ)になる為にお稽古するのでもありません。立派な社会人、それも美しい日本の心を大切にするために修行するのが日本舞踊教室です。

波島教室は5歳くらいから75歳くらいまでとても幅広いみなさんが自分磨きに懸命です。
とくに、20歳代30才代が圧倒的に多いお稽古場、それだけに日本の将来も楽しみですよ。多くの外国人観光客のみなさんは、そうした日本の心に触れたくてやって来ることを忘れてはいけません。

1年間もコロナに苦しめられました。仮に、コロナが収束したとしても、おそらく押し寄せるであろうバブルに翻弄されないよう、しっかり地に足着けて本当に美しい日本を紹介し続けましょう。

これだけのコロナ禍にあって、不思議なくらい新しい生徒さんが増え続けています。みなさん、間違いなく日本が大好きなんです。
明るい日本を育てましょう。もうすぐ日本の美しい春がやって来ます。








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岡部俊雄

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