幸せ探しの部屋

「ほらほら笑った笑った・・・」とまだ目が見えるか見えないうちにあやしている両親。訪ねてくる人もみな赤ちゃんの笑顔に心を癒されています。これは笑顔が一番素晴らしいものであることを誰もが知っているからです。
挨拶も人の心を開いてくれますが笑顔は安らぎすら与えます。昔は「男が女みたいにニヤニヤと笑ってんじゃない」などとした風潮もあったようですが、どうやらその影響からかどちらかと言えば日本人は笑顔をつくるのが苦手な民族になっていったようです。
少し想像してみてください。威厳を示そうとしてなのか社内ではなかなか笑顔を見せない社長が夜の街へ出てクラブなどでこれ以上ない笑顔で話している光景は少なくありません。社内でも特に女性の前では比較的笑顔を覗かせるのは何故でしょう？
本当はそうした社長こそ笑顔が大切なことを知っているんです。つまり「笑顔の実践が一番できない人」と言えるでしょう！　私が職場研修をする時に「挨拶」や｢笑顔｣を最重要課題として採りあげますが、理由は生産性を上げるために一番必要であることを説きたいからに他なりません。
お正月休み、盆休み、社員旅行等家族で社内で普段見せないそうした顔が同行していますね。何故でしょう？　これもみなその理由を知っています。つまり日頃は仕事だからとある殻に閉じこもって一生懸命働いている姿を演じているに過ぎません。
苦味つぶした顔をしていたらどんなに社員は行動し辛いか分かりません。失敗したらどうしようとか、社長はもしかしたら自分のことを・・・等々どうしてもマイナスに考えがちになってしまいます。
ところがどうでしょう！笑顔というものは心が開けリラックスできて余裕すら感じてきますしもっと言えばその笑顔は安心を与えてもくれるのです。　勿論挨拶に添えるのも笑顔です。赤ちゃんの頃から笑顔を見たくて一生懸命あやしていたとすれば笑顔の大切さは分かっているはず。だったら簡単です。いかに笑顔を実践に移していないかということになります。
これは友達や夫婦の間でも同じです。笑顔タイムは何にも変え難い宝物なんですね！どんなに疲れて帰って来たとしても、「お帰りなさい」に奥さんの笑顔が添えられていたら一日の疲れなどいっぺんに吹っ飛んでしまいます。その笑顔でそのまま「お風呂沸いてますよ、お食事かどちらにしますか？」なんて言われたら、ああ！家庭っていいな～となるのです。

■　人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
■　【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。（毎日掲載しています）