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 少子化 4

早く帰れる環境にない。 私は勤めた経験も、事業を営んだ経験もあるのでその点は理解しているつもりです。社員教育を通じ人事を手掛けたこともあるので福利厚生の問題にも真剣に取り組みました。
募集する時は会社の魅力をアピールします。でも、そこに嘘偽りや誇張した内容では大きな問題があります。
現在は就職難で逆に勤めたいけどなかなかその枠がなく就職浪人が増えています。経営者はそんな今だからこそやらなければならないことがとても多くあります。
儲け主義に走るばかりに、様々な偽装問題や本末転倒な方策に溺れている経営者。つまり、そこに「人間」が存在していない状況があるということです。これと少子化に何の関係があるのかと思われるかも知れません。従業員のことを考えているいないはここで分かります。
従業員である前に「人間である」ということです。こういう話をすると、経営者は「そんなこと分かっている」と反論するはずです。私が知っているかぎり分からない経営者の方が多いです。
会社とは、利益の追求の場であると答えれば満点に近いはず。従業員はそのことにはっぱをかけられ頑張っているようなものです。それも大正解です。だからと言って課せられたノルマの大きさや現実の作業内容を考えると従業員はみなクタクタになっています。電車の中を見れば分かります。酒場に行けば愚痴のオンパレードです。
心身ともにクタクタになって帰宅し、どうやって家庭サービスが出来るんでしょうか?会社に早く出勤し、誰よりも遅くまで働いていたら優等生なんでしょうか?勿論、素晴らしい会社もたくさん知っていますが、社員が泣いている会社の方が多いですね。そこが経営者の器なんでしょうね!
管理をするとはそういうことも大切な問題なんです。結婚式の披露宴に招かれた経営者が来賓として祝辞を述べますが、どこかで聞いたような内容ばかり。「当社を通じて素晴らしい家庭を築いてください」にはなりません。新郎は優秀で期待しているとか、わが社のエース的存在でとか、裏を返せばもっと働けもっと働けです。それが証拠には、自分は新郎(新婦)の社長なんだとする光景が随所に見られます。心の底からおめでとうと言った姿はありません。表面ではにこにこしていますが、「自分が社長」という姿のみ印象に残ることが多いのです。
それが証拠に、新婚旅行から戻った社員((新郎:新婦)を迎える経営者の下手なこと。ひどい時は、出社と同時にまず仕事の話です。「どうだった」とか、「良い結婚式だったね」といった話にはなりません。会社は利益を追求する場ですから、メリハリをつけるなんてことは十分分かります。しかし、動くのは人間です。(つづく)

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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