幸せ探しの部屋

駄目な経営者も見て来ましたが、素晴らしい経営者にも何人も出会ってきました。先にお話した名古屋の老舗に勤務していたときの経営者は最高でした。ここで70%くらいは学んだような気がします。
素晴らしいところと聞かれたら、一番に「心の持ち方」と言えるでしょう。とくに当時の鈴本専務でした。見るからに真面目一筋のような人物で、正直嫌う社員も何人かいました。どうして嫌うのか？簡単です。専務の仕事に対する厳しさについていけないだけでした。
前向きな失敗は全て許してくれました。その反対に後ろ向きの失敗には厳しかったですね。今考えると、一番大切なことが学べる訳だから気持ちはどんどん高ぶって、いろんなことに挑戦させて頂きました。都内の有名百貨店は勿論ですが、最近では「東京ミッドタウン」や「中部国際空港」へも出店しています。当時の専務が立ちあげた会社で、現在は息子さんが社長。暫くお会いしていませんが、きっと白髪のおじいちゃん（会長）でいることでしょう。
また、皆さんご存知の高級チョコレートで有名な「メリーチョコレート」。今から５年ほど前に、運良くこちらの社長にお会いすることが出来ました。社長のお話に感動したそのお礼状にわざわざ一筆添えてくださいました。その後、船橋市の工場を見学させて頂き、ラインに流れる試食用の１枚を口にしたときは大感激でした。
商品が素晴らしいのは人もまた素晴らしい。つまり、ここまで素晴らしい商品を供給しているそのチョコレートの中身こそ社長以下社員の心がブレンドされていたのです。
名古屋の老舗にしても、メリーチョコレートにしても、つまり経営者の心そのものでした。ですから、新潟県北魚沼市の食品会社（山菜）が全国区になったことを知ったとき、鈴本専務の考えを伝えることが出来たようなそんな気がして嬉しかったですね。
金儲けは大切です。特に企業にとって儲けが出なければ社会貢献など決して出来ません。社員を大切にする。メリーさんの会社は社員の年収が最低でも１千万だと聞いています。これは社長の方針のようです。
そして、会社は無借金。他の経営者が聞いたらみなさん羨ましく思うでしょうね。これこそ、経営者の心の持ち方以外他にありません。
社員にみな幸せになってもらいたい・・・が伝わって来ますね。勿論、従業員の顔はみな生き生きしています。つまり、出来ないのではなく、やらないだけなんですね。生き生きするということが何よりです。大きな夢と希望をもって、素晴らしい伴侶を幸せにできるよう努力を重ねてください。素晴らしい家庭が待っていますよ。

■　人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
■　【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。（毎日掲載しています）