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  「分かる」の 定義 Ⅱ

私は寺の子として育ち阿弥陀様や地獄極楽といった話をよく耳にしていました。 中でも印象に残っている仏の世界のお話がいくつかありますが、今でも心に留め置いているのが
・浄土は言葉がいらない世界
・人間は言葉が必要な世界
・地獄は言葉が通じない世界 という内容のものです。その通りですね!
「人間は言葉が必要な世界」、この教えがどんなに大切なものか私は実践してみてとてもよく理解できているつもりです。勿論人間ですからときに言葉の足りないことで誤解をされたりもしますが、ここでの「言葉が必要」をもう一度考えてみましょう! 「会話」と置き換えたら分かりやすいかも知れませんが特に男性に多い会話不足。 恋愛中、或いはお見合いで会話が無かったら全ては成り立たなかったはずです。 そのときだけは一生懸命頑張って話したんでしょうかね!
女性もその時点で見極められたら良いのに現実はなかなかそうはいかないものなんです。「人間は言葉が必要な世界」なんですから、恋人の、奥さんの、話をしっかり聞いてあげてください。これは社会生活もまた全く同じことが言えます。 少し前に私の住んでいたマンションの管理人がそれは嘘かと思えるほどに言葉を発しませんでした。勿論私も経験しましたが、朝でも夜でも出会ったときに「おはようございます」とか「おやすみなさい」と声を掛けますが一度として返事が返ったことはありませんでした。
実際に居るんですよそういう人も。何年か住んでいる中で、フロントの掲示板に1枚の張り紙を見ました。 「管理人!お前は馬鹿か!挨拶の出来ない者が管理人では困る。出て行け」とまで。凄い内容の掲示板だと思いましたが、確かにひと言も発しないというのは不気味でもありました。
ところが、ある頃から管理人室で可愛い女の子2~3人の声が聞こえてきました。同じマンションの住人のお子様でしたが親戚でも知り合いでもありません。小学校1年生を頭に4歳2歳くらいの3姉妹でした。この子たちは純粋に人懐っこく寄って行っただけらしいんです。 その日をきっかけに私が引っ越すまでの1年間くらいはまるで遊び場のように可愛い声が響いていました。 ガラス越しに見える管理人の顔は満面の笑みです。 きっと子供たちと何か話していたんでしょうね。無垢な心の強さみたいなものを改めて学んだ気がした出来ごとでした。        会話がいかに大切か!「外面がいい」と言う人がいますが、そういう人はよほど家庭に不満がたまっていたんでしょうね。家庭内で会話が無くとも外に出たらそうはいかない。それは通用しないからです。 何故家庭内で話さずにいられるのか?喧嘩両成敗ですがこれは単に我がままの何ものでもありません。
この状態で愛のある家庭生活など成り立ちません。人間誰しもこのままで良いなどと思う人もいないでしょうが刺激に弱い人間はここで今存在しない新しい世界を求めるのです。浮気などと走る要因でもあります。
家庭を大切に出来ている家族はこの会話がしっかり出来ていて幸せという世界を作り上げているのです。実践できることこそ「分かる」が理解された人たちと言えますね。


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