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 波島陽子という女性

最近、女優で舞踊家の波島陽子さんのホームページを見て思いました。彼女は日本の文化を伝えたい、日本の心を日本舞踊を通してお伝えしたいと現在の活動に想いを寄せています。
街のあちらこちらで、着物を着た「女性らしい姿」を見ると心が和むとでも言いましょうか、安らぐから不思議です。勿論、着こなしている人、また若い女性にあっては着せられているように見える人と様々です。
何年前だったでしょうか?花火を観るために横浜の桜木町の駅を降りようとしたときの光景です。ホームに降りれないほどの人混みの中、中学生や高校生らしき娘さんが殆どと言って良いくらい可愛らしい「ゆかた」を着ていました。一緒に来たのか彼氏らしき男性は洋服(カジュアル)でしたが、連れて来た彼女の可愛らしさに少し自慢気でもありました。
ところが、次の瞬間びっくりしたのが、なんと可愛らしいゆかた姿の彼女たちの何人かは「スニーカー」を履いていたのです。私が古いのか私には少し違和感が大きすぎました。
そんな話を波島さんにしたところ、「いいんじゃない!ゆかたを着てくれるだけでも嬉しい!」、勿論波島先生にそうした指導方針はありませんが、とにかく受け止め方が優しい人です。
ホームページの随所に、先生の心を表現された文面を見ることができますが、波島先生のそれはそれらの文面以上の優しさや思いやりを持った先生と言えます。最近、ホームページに掲載されたお便りを目にしました。先生の指導を受けた生徒さんや、全国の波島先生の作品愛好者から寄せられたお便りやメールの抜粋ですが、「ああ!誰にでもそう思われるんだな~」と感服する内容ばかり。
踊り(作品)に心が入っているから全てに感動を呼ぶ。先生の踊りは、私が目にして来た新舞踊とはどこかが違う!それが波島先生の想いとして見事に表現されているのです。
やぼったくなく、新鮮で、ときに日本舞踊の真髄を、歌舞伎のひとコマが合わさったような画期的な作品になっていることに驚きさえ感じます。そして驚くことが生徒さんの年令です。実に若い!高校生から30歳代前半が殆どではないでしょうか?若者に普及したいとする先生の思いが見事に実現しています。
稽古場の様子をたまに目にすることがありますが、生徒さんより腰が低く逆に感謝の気持ちが前面に出ての、これが指導なんだろうか?と。授業料ひとつ取っても商売になんか決してならない驚きの安さです。
心の底から「普及したい」思いがそうさせているのでしょうか?中には、そうしたことに気づかず、自分だけのことを考え行動している人もいるようですが、和の心を伝えるためにと根気よく対応していることが見事です。
いつか先生の元を離れるときに、日本舞踊を通して会得した心を大切にしていって欲しいと願うばかりです。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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