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 青春の文学

いま若者たちはどんな本に心惹かれてるんでしょうね!感性を磨くということだけでなく、青春時代の輝きみたいなもの、恋のせつなさや生きる希望、私が中学生くらいから影響を受けた数々の作者を思い出しただけでも、それらの文豪(作品)に出会えた喜びを感じています。
良い作品は時代を超えて訴える力を持ち、映画や舞台で何度も何度も演じられて来ました。中学生に入りたての頃はサトウハチローの「おかあさん」でしたね。どうしてもその詩集が欲しくて家の手伝いをしました。私にとっては最初の宝物がその三部作でした。
「たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず」(石川啄木:一握の砂)、「ぼくの前に道はない僕の後ろに道は出来る」(高村光太郎:道程)、「東ニ病気ノモノアレバ行ッテ看病シテヤリ・・・」等々、改めて思い出すと名作が次々と甦ってきます。
現代でも、多くの文学を楽しんでいる若者もいるかと思われますが、あまりにもテレビや流行のそれらが違ってきて、どんなことに夢中になっているんだろうとさえ考えさせられます。
活字に命さえ感じた青春時代。主人公たちの想いや葛藤が胸を熱くしてくれた頃は今では懐かしく思います。
時間の過ごし方、それが明治であろうが大正であろうが昭和であっても時間は一緒です。
平成になって成人式を迎える若者が登場しました。直木賞や芥川賞等々今までの作品とは少し描写が違って当然ですが、揃って多くの若者が感動を覚えるといった傾向ではなくなっています。
その良い例が、音楽ではないでしょうか? 歌が時代を作り、想い出を残してくれた昭和の歌謡曲時代。今でも心に残り歌い継がれているのが昭和の歌謡曲です。
その後、様々なジャンルの音楽が台頭し、今では各賞の殆どに歌謡曲が選ばれることも少なくなりました。
それなのに、世の中に登場する最近の作品(楽曲)はせいぜい1年ほどですぐに次の新しい曲を歌っています。あの歌手がカッコ良いから!フアンクラブの力等で発売とともにとんでもない数字を弾き出しています。
とても歌謡曲など足元にも及ばなくなってしまっています。これは文学の世界でも同じです。良い作品に触れ、作者の想いを心で感じ、胸の高鳴りやせつなさを味わって心を磨けないものだろうか?
感性豊かな石原東京都知事が様々な想いを発言することがあります。そうした観点でものごとを考え、人の生き方を考えられる人が少なくなることへの心配が心を過ぎります。 良い作品は時代を超えて心に飛び込んでくるはずです。あなたも、何かひとつ名作と言われる作品に目を通してみませんか?きっとあなたを育ててくれると思うから。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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