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 出会いの場を生かせない若者

接待についていくつか触れてみましたが、個人的に飲食を共にすると、相手の性格(心)がとても良く分かることにも何度も遭遇しました。私は、どちらかと言うと飲食の費用を折半するといったことは殆ど経験がありません。ご馳走して戴くかご馳走するかのどちらかです。
これは決して見栄を張っているのではなく、自分で誘った場合は自分が支払うべきと思っているだけです。
相手が年配者であれ年下であれ関係ありません。若者たちを3~4人誘って飲みに行くことは結構ありました。私に、これと言った目的があるわけでなく、日頃の会話の中で「あの店は美味しいよ!」とか、「あの店は勉強になるよ・・・」等々話しをする中で、「今度行ってみようか?」との会話になるのです。こうした会話はきっと誰にでもあるはずです。
ところが、若い子は飲みに行きたいんだけど「その店は高いんだろうな?」等々で決して積極的ではありません。私が親しくしている美容院の男性数人を連れて楽しい食事を繰り返しました。
たまたまそこの社長は倫理法人会の会員で、従業員教育に一生懸命でしたから、そうした社員との接点も楽しみのひとつだったのです。
よく恩師に、「生きた金を使いなさい」と教えられていたので、昔から人と人の絆に対しては惜しみなく支払って来たように思います。私が驚いたのは、勿論全てではありませんが、そうして会食を楽しんだとしても、感謝を表すことの出来ない若者が何人も居たということです。
何度かご馳走をした後、私はわざと「今度は青木くんにご馳走してもらおうかな!?」って冗談で言います。「いいですよ!」と答えが返ってくるので本当にその予定を立てます。勿論、仮にそうして一緒に出かけたからと言って支払ってはもらいませんが、相手の様子を見るとドキドキしているのが手に取るように分かります。
別に私が支払って良いのです。私は、そうしたやりとりの中に、気軽な関係の中ででも「感謝」とか「礼儀」なるものを身につけてもらいたいと願っているのです。
そうした礼儀ひとつない若者が、結婚をしてどんな家庭を作るのだろうと考えるとき、少し不安が過ぎるのが怖いんですね。ありがとうの感謝の気持ちが態度に出るような若者になって欲しいとどれだけ願っているか知れません。経営者が、どんな立派なことを言っても、社員に伝えられない教育や指導ではやはり育つわけないなと悲しくも思います。
素晴らしい人たちが何人も何人もあなたの前を通りすぎることでしょう。あなたの心ひとつでその出会いが素晴らしいものになることを知って欲しいですね。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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