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 長崎屋の崩壊 1

下の写真をどこかで見た覚えはないだろうか?これは千葉県本八幡駅前のドンキホーテだ。
そうです。今はドンキホーテに変わりましたが以前は大型ショッピングセンター「長崎屋」でした。今では全国のサンバードの看板どころか建物すら見ることはありません。
一時期たいへんな勢いで出店を重ね、幹部候補生は教育の一環としてダイエーやジャスコ、イトーヨカドー、そして長崎屋の精鋭と一緒に私も多くのセミナーで学んだことを懐かしく思い出します。当時私は名古屋の老舗に勤めており、このような小売業の担当者との関わりがその後に起きるとは思ってもいませんでした。
その接点は私が企画制作会社を興して一番先にその扉を開いたのが長崎屋だったのです。私の手元にこれと言った企画が揃っておらず、知人に「セサミストリート」の人形劇の担当者がいたことからトントン拍子に長崎屋の販売促進との関係を持つことができました。
5年10年と経過する中で一緒に学んだ仲間が店長となり一人また一人と各店に赴任して来たのです。
膨大な販促費を使ってくれることで私の会社も大きく潤って行ったのは確かです。ただここで非常に難しい状況に置かれたのもこの頃でした。
つまり、販促費を握っている本社の人間です。全国の企画イベント会社を東京の一流ホテルに集め、長崎屋の今後の方向性(販促)を発表と称し懇親会を兼ねての盛大なパーティーが開催されたのです。各店で1ケ月に1回は最低300万円ほどの歌手をイベントの目玉とする等、その総額の発表に度肝を抜かれたものです。

       ドンキ
           ここは長崎屋でした

これは後で判ることですが、本社の販促責任者の傲慢なやり方が全国の販促責任者にも大きな錯覚を与え、費用対効果を無視したゴージャスな企画が次々へと展開されて行きました。(つづき)

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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