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 好き嫌いの差は大きい

相手を好きになると優しくなれる。 典型的なのが親が子に与える愛情だ。当然自分の子供を嫌いだなんて人間はありえない。ところがその親子でも時間とともに気持ちがすれ違い心が離れてしまうケースがある。
勿論割合からすれば少ないのだが、仕事が忙しい、子供たちは子供たちの世界を作っていく中で「会話」がなくなり意思の疎通が図れなくなってしまう。
子供と離れて生活する中、子供に問題が起き400kmも離れた子供の元に寝ずに走って駆けつける親もいた。元気な顔を見て安心するのだが、好きとの域を超えて宝物なのだ。
そうして育った子供たちも本当の親の心を知らないことが多い。目に入れても痛くないという言葉があるがこれが本当の親の気持ちだろう。
スポーツでも、会社の仕事でも、それが習いごとであってもそれは言える。つまり、好きで対応しているときはおそらく物事は順調のはずだ。これは友や仕事仲間等人間関係に当てはめてみれば分かる。
恋人とか結婚相手ということだけでなく、人間関係が上手くいっている理由は意外とその人の好意によるものが多い。
私も本当に素直な気持ちで「この人のために」と力を注いだことがある。よく参謀という言葉がありますが、特に企業などではいかに経営者に良い参謀がついているかで業績や信用に大きな影響を与えるものだ。
選挙の公約ではないけれど、以前私は勤めている会社で「社長を男にするために力を発揮したい」と言って憚らなかった。そうなると自分がどう行動すべきかの目標や行動指針が明確になってくる。
ここで気づいたのが、こうした行動力というのは本当にその対象となる相手を好きでないと出来ないものだった。考えてみれば基本的には我が子を愛する心の強さと同じものがそこにあってどんな困難なことにも立ち向かう勇気すら湧いてくる。
タレントのマネージャーもそうだ。自分が担当しているからと頑張っているようでは力は発揮できない。担当しているタレントを稼げるタレントにしたいとするマネージャーの心は想像以上だ。
企業の経営者もタレントもそこに感謝の気持ちがあれば大きく一歩前進する。ところが、俺は社長だなどと思っている輩、マネージャーは自分の道具なんだと手足のように使おうとするタレント。どちらも似ている。
感謝、つまり相手を大切に思う心があれば大成することは分かっているのにそれが出来ない。ものごとが上手くいく方法は相手を好きになること、或いは仕事や芸事等その対象物を好きになるか否かの差は大きい。
残念ながら現在大相撲界に激震(野球賭博等)が走っているが、親のような誠の愛情を親方が持っていればここまでにはならなかったはず。愛情を履き違えてはならない。本当に弟子たちを好きであればこうした問題は怒らないのだから!

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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