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 きっと明日は晴れるから

各地で目を覆いたくなるような自然災害(豪雨)が起こっている。明日から初めての夏休みと言うのに濁流にのみ込まれた新一年生。 これだけ広範囲の豪雨災害も珍しいんじゃないだろうか?
台風、地震、そして大洪水。他人事でなく恐ろしいことは実際に体験したことがあるだけに被災者の心情が手にとるように分かるのだ。
新築したばかりの我が家にも昔堤防の決壊で床上まで上がった泥水を経験したことがあった。仕事の関係で高校大学と多くのアルバイト生が居たので我が家の畳や家具類は殆ど濡れずに済んだが水上にあった材木屋の大木が流れて来たときの恐ろしさは今考えただけでもぞっとする。母は建設業のショベルカーに救助され避難所に行く。自分たちが家を守らなければならない。
しかし、床上浸水ならまだ諦めもついた。裏山が崩れて家が呑み込まれたとあっては言葉がない。遠巻きに崩壊する我が家を見て泣き叫ぶ住民。 瞬時にいろんな想いが交錯するのだろう。
ある意味、突然職を失うなども少し似ているような気もする。どんなに仮設住宅を用意してもらおうと家族のすみかはまた別ものだということが分かる。
私も昔とてつもなく辛い経験をしているが負けることはなかった。暫く何をしていたら良いのかの不安だった時期に、ここぞとばかりトレーニングに励んだ。走って走って走りまくった。くよくよと考えていて何かが解決するなら良いがそういうときはまったく解決しないのだ。気が滅入ってしまうとはそんなときです。
性格もあったのかも知れないがとにかく体を作り健康に気を配った。前向きにいるときは心を支えてくれる人にも出会う。 
悲しみが深ければ深いほどその人の心の持ち方は大きく影響する。自動車免許取り消しになった友人がこんな話をしてくれたことがある。「免許を取り上げられて帰る時、試験場の前で車にはねられた人がいる。気をしっかり持って歩いてくださいと試験場の係員に言われた」と。
暗い気持ちは小さな石でもつまづいてしまう。確かにそうです。災害に見舞われたばかりの人にいきなりこの言葉はタブーかもしれませんが、こうした辛く苦しいときこそ家族で町内で周りの人みんなで助け合って歩かなければならないと思う。
しかし、何より大切なのが自身の心の持ち方であることも確かです。「泣きたいだけ泣きなさい。起きたら涙は乾いているから!」そう言った人がいます。私もそう思います。前向きでいたらきっと明日は晴れるから!

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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