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 ひまわり

8月生れという訳ではないが私は子供の頃からずっとひまわりが好きだった。
父の仕事の関係で小さいころから家にはお手伝いのおばちゃんがいて本当によく子守唄や昔話を聞かせてもらったことを覚えている。前にも綴った「童謡シリーズ」はその影響なんだと思う。
いろんな逸話がたくさんある中でひまわりの話を知っている子供たちは当時でも少なかったみたいだ。そのおばちゃんが寝物語に語る話は実に面白い。風の又三郎なんかでは身の毛もよだつシーンがその語り口調に表れてリアルだった。
名もない小さな花が何故大きくなったかはやっぱり自分の息子にも語っていた。すると決まってひまわりを見る目が違ってくる。勿論可愛らしく綺麗な花は他にもいっぱいあるが物語を聞くとひまわりには敵わないだろう!
よく、ひまわりのように明るく輝いてというが明るい心の象徴のようなものだからだろう!
12月や1月に生まれた人は頭が良く賢いとされるのに対し8月は自由奔放にぬくぬく育った等よく言われる。しかし、1月生れでもひまわりに負けない人を時々目にする。素晴らしい輝きや明るさの中に賢さが加わるんだから凄い。
デンマークへ日本文化を紹介するために出かける中学生の一行が最終の補足練習ということでお稽古の確認に行ってきた。17名が広げる扇はまさにひまわりを連想させるがどうしてもそこに足りないのが緊張のし過ぎで笑顔が足りないということだ。「はい!休憩」と言うとたちまちひまわり状態になる。
純真だからこそその輝きは素晴らしい。つまりどうリラックスすることが出来るかが問題。選ばれた生徒たちだからと言ってもやはりそこはまだまだ中学生。この子たちが両親や或いは祖母や祖父からどんな話を聞いて育ったんだろうと考えてみた。昔のそうした素晴らしい作品でも歌い継がれなければ語り継がれなければ少しずつその財産が消えて行ってしまう。昔ばなしや童謡もその情景が今とは違いすぎて段々と姿を消していくのだろうが実に惜しい。
福島の山奥の囲炉裏を囲んで語りべの話を聞いたことがある。「むか~し昔あったんだと~・・・・!」何か人の原点というものがそこにあるような気がするんだが・・・。
夏の強い陽ざしに凛として立っているひまわりの姿からははやはり元気をもらうことができる。今年は特に猛暑で公園などの草木が枯れ細った状況を目にするがその点ひまわりは強い。
素晴らしい笑顔をデンマークの皆さんに披露しておいで!お稽古場でもひまわりに負けない挨拶が飛び込んでくる。「おはようございます!」目的を持った人の笑顔は決してひまわりに負けていない。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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