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 波島陽子の魅力2

日本文化というと歌舞伎や日本舞踊、茶道や和ものに関する数多くの伝統があります。
実は今日2時ごろの電話でのお問い合わせでこんな内容の依頼がありました。年末に社交ダンスの発表をしたいのですが曲の半ばに芸者をアレンジしたような「和」をそこに採り込みたいとのことだったのです。挿入する芸者の部分を振付て指導して欲しいとの依頼でした。
話を進めていくうちに彼にも日舞の基礎を覚えて欲しいからと楽しそうに夢を語っていました。どんな作品になるかは別として今までにもあったジャンルを問わない振付けに私は受ける自信を持っていました。
今までにもエルトンジョンやマイケルの作品を手掛け多くの称賛を得て参りました。花柳流や西川流等の各先生からも波島の振付はとても高評を得ています。これは彼女が長年舞台で培った芝居心という基礎がしっかりしているからだとその作品の魅力を感じてきました。各流派の諸先生から頂いた多くのお手紙が何よりもそれを物語っています。
私はプロデューサーという立場から様々なディスカッションを重ねて来ましたが実は彼女の本当の魅力はそこばかりではないのです。問題になっている大相撲でよく聞く言葉ですが「心・技・体」がそのひとつです。しかしどうでしょう・・・。最初の心が無いために多くの大問題を起こし大相撲は現在大揺れに揺れているではありませんか?茶道もそうです「道」のついた日本古来のもの全てが心を追求するものばかりです。
カジュワルに馴れた若い女性がたまに身につけた振袖姿を見ると、その落ち着きや動作が滑稽にさえ見える時があります。普段キャピキャピしている女性でも和の文化の雰囲気って何か感じて知っているんですね。
だから日本舞踊を習いたいという人も勿論いますが要は中身です。
中国が急激に発展し、日本と打って変わったように多くの中国人観光客が増えました。そして想像を超えた買い物に各お店は必死で対応しています。しかしその様子を見て思いませんか?
良いとか悪いを語っているのではありませんが、中国人観光客の殆どは悲しいかな雑に見えます。これこそは国民性であってまだまだ日本はどの国にも負けないマナーや心の持ち方があります。
つまり、着物を着ていない時の波島を知ったらきっと驚くと思います。相手を思いやり相手の為に何ができるかが先であって本当に心から人を愛する心を持っています。日本舞踊の波島教室は現在驚くほど若い生徒さんでいっぱいです。やはりみなさん現代っ子です。どうしても相手に対する気持ちは二の次になりがちです。でも教室の生徒さんばかりでなくそれが普通になってしまったようですね。波島の生徒さんに対する本当の心が判ったらきっと生徒さんの人生は変わるのではないかと思うほどです。決して和服を着なくてもその心や立ち居振る舞いは立派な日本文化の普及に役立っているのです。
心で踊ることの出来る貴重なアーティストではないでしょうか。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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