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 お盆の墓参り

御巣鷹山に日航ジャンボ機が墜落して今年で25年になるそうだ。昨日は全テレビ局がニュースやその特集を報じていました。日航に入社した若者は当時まだ生まれていなかったというから月日の流れの速さにも驚かされます。
天命を全うして「大往生だった」と葬儀に笑顔が出る場合もありますが死というものはどんな死に方でも辛く悲しいものです。当時8歳の坊やは生きていたら現在は33歳。現在平穏無事に30代を迎えた人も当時のことを殆ど覚えていないはずです。防げた事故はあの戦争と同じで無くても良かったと思うとやりきれませんね。
どんなに健康な人であっても、どんなに大金持ちであっても人間はみな平等にお迎えがくる。私の父は交通事故で母は病に勝てず逝ってしまいました。
御巣鷹山の惨事は今でも覚えていますが、映画にもなったので詳しく知ることも出来ました。確かに人間には運命と背中合わせに生きていることを日航の事故で強く感じましたね。
事故機に乗る予定だったのが空港まであと1分の遅刻で間に合わずその災難から逃れた人もいた。予定を変更したのも同じこと。ところが、飛行機で行く予定の無かった人が運良く搭乗券が取れたと喜んで乗りこんだ人もいたのだ。小学校低学年の少年が念願の高校野球を見たいと両親の愛の切符で乗り込んだ。520人という空前の大惨事は勿論決して忘れてはならない。身内や親戚じゃないとなかなか実感は湧かないかもしれないが人の命を考える大切な機会であったことは間違いありません。
8月の前半は広島や長崎を忘れないためにと連日多くの放送が続きました。特に今年は自然災害で多くの人が亡くなりました。確かにどれをとっても悔しいけれど運命なのかも知れません。
人が人である中でせめてお盆くらいはお墓参りに出かけて欲しいですね。出かけられない人も当然多くいますがそんなときはせめて心を込めてご仏前にお花などを届けてください。
私は実家がお寺だったこともあり子供の頃から墓参りの光景は鮮明に覚えています。知っている顔に都会の人らしい人も加わって大人たちは久し振りですねと挨拶を交わしていました。その顔はすべてにこやかでした。
考えてみれば子供の頃のそうした大人達の殆どがきっと天に召されただろうと思います。おふくろも親父もその人たちの仲間として私たちを見守っていてくれていることでしょう。お盆だから手を合わせるのでなく日頃から仏壇に手を合わせることの方が本当は大事なんですね。お盆は天国にいる人たちが家族を一堂に集めてくれているのですから出来ることならその機会を大切にするためにも是非墓参りに出かけてください。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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