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 母の命日

いよいよカレンダーもあと1枚になった。今年は夏?が長かったせいか秋を満喫せずに冬を迎えそうなそんな気がする。
テレビでも紅葉を訪ねては勿論終わった。映像で観る紅葉はいつもの年と少しも変わらないような気がするが、本当は農作物や植物も大きな打撃を受けたはずなんだ。故郷から贈られた「こしひかり」も最高とまで言えないくらいやはり味は落ちていた。自然の猛威にはどう施したらよいのか宇宙に出かける時代になってもその対処が出来ないでいる。
テレビだから味わえる紅葉の美しさに酔いながら少し感傷に耽ってしまったようだ。京都の美しい紅葉を観ながらそうした趣味はおふくろに似たんだろうななんて・・・。
歴史が好きで歌舞伎が好きで時代小説が大好きで、趣味と言おうか手芸関係はなんでもこなすおふくろ。料理に至っては右に出る者がいないほど最高の味を提供し続けてくれた。
よくおふくろの味というが未だおふくろの味のするたまご焼きに出会ったことがない。どうしてこんなに美味しい料理が作れたんだろうといまだ感心しきりだ。歌謡曲が好きになったのも全ておふくろの影響。
考えてみると結構おふくろの影響を受けて育ったんだな~!?
そのおふくろも天国へ旅立ってもう12年にもなる。仏壇を掃除しながらしばらくはおふくろと無駄ばなし。
隣りに父の写真が大きく額の中で笑ってる。「おふくろおふくろって少しは父さんの思い出話もしろよ!」っているようだ。仲の良い夫婦で有名だったがどうしてそんなに早く逝ってしまったのかと今更ながらに残念で仕方がないのだ。それは私が亡くなった父の年令をとうに越してしまったから特別そう感じるのかも知れない。
今になってようやく「生れて・生きて・生かされて」という意味や気持ちが身にしみて感じるようになったがおふくろの為にももう少し父には長生きしてもらいたかったね。
そう言えば、おふくろを連れて二人きりで長野に旅行したころが丁度今頃だった。信州は寒いから紅葉も綺麗だった。生れて初めて二人っきりの母子旅。楽しい想い出も一時は同じ季節に辛い日を迎えた。
あれから12年近く経ったがまるで昨日のようだ。
全国に素晴らしい紅葉狩りのできる場所は多いと思うが母と一緒のそこには敵わない。
手を合わせ命日にひとりごと。
「よく産んでくれました。生れてきて本当に良かったよ!まだまだ母さんの分まで頑張らないとね」チーンか!(合掌)
 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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