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 嬉しい心

年末になって懐かしい人から何度も電話が鳴りました。
誰もが忙しさの中にも1年を振り返りながらいろんな出来ごとやご無沙汰している人を思いだすんですね。本当はなんとか会いたいなって思う人になかなか会えないもどかしさの中に電話を頂くとついつい長話になってしまいます。
近況を報告したり、ご家族は元気でいますかと確認したり、話したいことは山ほどある人に結局肝心なことが言えずに電話を切っているようです。
遠い親戚より近くの他人という言葉があるけれど、人は本当に周りの多くの人々に助けられながら生活しているんだなってつくづく思います。
バタバタしていたのか慌てていたのか、小銭入れに3,000円だけ入れて散歩に出かけたら気づいたときにその3,000円が無いことに気がついた。ボケたんだろうか?今までそんなことないから本当に自分が分からなくなってしまった。何故なら財布に入れて出かけてからまだ10分も経たないくらいの時間だったので尚更分からなくなってしまう。
10分ほど行動した全てのルートを探したが見つからず。小銭入れは部屋の鍵がついているので勿論持っている。だから余計分からなくなってしまう。諦めるのに2時間かかった。
まるで狐につままれているようだった。硬貨なら落とせば音がするが重ねた3,000円でも音はしない。それから1日経ってマンションの管理人から電話があった。行ってみると隣りの部屋の人が私の部屋のドアの下に3,000円が落ちていたのでもしやと届けてくれたのだそうだ。
財布ごと落としたのならともかく、裸のお札なのにご丁寧に届けてくれたのだそうだ。実際問題いくら隣りの人でもマンション住まいだとなかなか交流がない。まして拾って下さった人は越してきてまだそう日が経っていないので尚更知る由もない。
親切に届けてくださったその気持ちが嬉しくてりんごを5個袋に入れてお隣のドアノブにかけさせて頂いた。管理人さんに聞いたらお勤めが深夜だったり不定期なのでと言われたら渡す機会を失ってしまいそうで。
心触れあう人のありようは様々だけど、年末になるとそれが更に懐かしくなったり嬉しかったり。
今年も相手の心を大切にしながら過ごすことが出来ただろうかと改めて考えてみた。あっという間のの1年だからしっかり相手と向かい会って歩きたいものだ。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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