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 初夢に出演してくれた母

今年の初夢はおふくろのそばで遊んでいる息子(私)だった。長い事夢を見るが初夢でおふくろに逢えたのは初めて。他界してから約14年ほどなるだろうか?
空を飛んでみたり同級生に会ってみたり子供に会ってみたり、語り尽くせないほどの夢は見るのにおふくろの夢を初夢でみるとは! なんだか嬉しくて一人でニヤついていた。
白い割烹着が似合ったおふくろ。手芸関係はなんでもプロ並みだったおふくろ。きっとこの特技は相当家計を助けたに違いない。楽しいことが大好きで、とても人が集まる家だった。そのせいかどうか料理は抜群なのだ。おふくろの話になると自慢ばかりしてしまう。
お正月になると決まって故郷おふくろの雑煮を恋しがる自分がいた。これはいくら年令を重ねても変わらない。年末に同郷のお母さんを持つ生徒さんとそんなふるさと話に花を咲かせた。私と同じ故郷だからきっとそのお雑煮を知っているに違いない。ところがまったく中身は違うものだった。
あとでメールが届いた。やはり彼女たち(姉妹)のお母さんは私と同じ雑煮で育ったらしい。しかし、お嫁に来てからは旦那さんの家庭の味を守るようになりすっかり越後の味からは遠ざかってしまったとか。
別に雑煮の夢を見た訳ではないが懐かしさオンパレードの夢はとても心を和ませてくれた。父親も兄弟もみんなほんの少しだが出演してくれた。
家庭が温かいとすればそれは母親の影響が大であることは間違いない。父親がどんなに頑張っても思い出に残る正月は過ごせなかっただろう。食卓に並んだお正月料理は決して伊勢丹や三越のおせちには負けてはいなかった。考えてもると昔の母の料理は素晴らしかった。
お正月を穏やかに過ごせた今年を家内に感謝しなければいけないね!
もう年が明けて4日になる。必要なものが出て秋葉原に向かった。ヨドバシカメラのエスカレーターで降りて来る女性を見て心臓が止まるかと思った。その女性がおふくろそっくりだったからだ。つい、あっと声を出しそうになったがそう言えばおふくろはあまりエスカレーターなど似合わない人だった。
白い割烹着。まったくの日本人女性。それも空気の綺麗な雪国で大きな声で笑うその姿は都会では見たことがない。この笑いって何だろう!家庭では母が笑い笑い下手な父がそれについて行く。あの笑い声ほど子供たちに安心感を与えるものはないだろう!
エスカレーターで会った人。どこの人だろう!?

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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