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 豪雪もまた愉し

全身が縮みあがるような寒さ!考えてみると今までがとても中途半端な冬だったように思う。
特に都会は実際に雪を見ないからその寒さの感覚は異常なほどだ。テレビのニュースで東北や新潟地方は半端でない雪景色。それが突風とくれば都会育ちの人には想像がつかないだろう。
でも「これで良いのだ」と思う。冬は豪雪であっていい!自然とはそういうものだ。雪国に住んでないからそんなことが言えるんだとお叱りを受けそうだがそうではない。私は何十年も豪雪と闘った経験者だ。
確かに雪があるより無い方が楽だし生活もしやすいのは事実だ。私がその豪雪地帯で新築をした際市役所の担当者が見学に来たほど消雪設備には工夫した。経費もかかった。
当時私も知らなかったんだが、雪探知機という物があって降雪に合わせ自動的にスプリンクラーが作動する設備を設置したことがあった。井戸を掘るだけで500万円もかかったのだ。それでもスプリンクラーから出る井戸水は暖かく瞬時に雪は消える。これが水道水ではまったく利用できない。
井戸水は冬暖かく夏は手がしびれるほど冷たい。雪国の道路で見る消雪パイプから出る水は勿論全て井戸水だ。従って地盤沈下にまでつながるほどその使用水量はすごい。
それでも雪国から離れるわけにいかない住民はみんなこうして闘っているのだ。考えただけでも都会の人には不要な経費だ。子供の頃は想像を絶する雪景色にただただ喜ぶだけだったように思う。雪降ろしの心配もなく、陽が昇れば外は大自然の遊園地。
あれから相当時間は経過した。温暖化温暖化と人間が破壊した地球のたたりがそのまま自然破壊へと繋がったのだ。従って昔のようなあのしんしんと降る雪に安心感すら覚える。除雪は雪国の宿命として喜んで受けたら良いと思う。私が何百万もかけて設備を施したように若者が真っ向から闘えば良いのだ。
人がハワイを楽しむように、ヨーロッパを楽しむようにその風土気候がどこにもない魅力なのだ。それを逆手にとる勇気やアイデアがあってこそ強くなれると思う。
一度都会に住んでみたら良い。確かに便利ではあるが人情や風土気候の魅力は比べものにならない。一生のうちどこで過ごしたら幸せか?両方経験してこそ実感としてよく分かる。
特に日本はこんなにも小さな国なのに魅力でいっぱいの世界がどの国にも負けないでそこにあるではないか!もっと降れ!もっと降れ!それでこそ美味しいお米も採れるのだ。異常なほどの昨年夏の暑さを見ても分かるように人間が自然を変えてしまってはとんでもなく恐ろしいことしか待っていないのだ。
なんとか自然と仲良くしながら歩こうではないか!?

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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