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 前向きにね!(豪雪もまた愉し2)

またまたお叱りを受けました。「豪雪を愉しめとはどういうことか?」。メールを下さったのは新潟県津南町37歳の男性です。
別に悪いことではないと思うので正面からお答えします。Kさんは実際に毎日の除雪や通勤の苦労災害時の不便さを訴え特に雪国は雪の無い県に比べたら本当に無用なお金がかかり過ぎることそして県民の健康面を話されていました。
私も考えてみなかった訳ではありません。人出が無く雪おろしの応援を頼むとその人へのお礼だって半端でない支払いだったことも覚えています。特別私の家に金があったわけではありません。2月の初旬に差しかかった頃など、もう雪の捨て場が無く人出も2人が3人に、そして雪おろしではなくもう雪上げといった苦痛も味わいました。
Kさんは若者なんだから泣きごとは言わないことです。津南から十日町に除雪が遅れれば通れなくなってしまうとありましたが、もともと雪は自然の最たるものです。地球上のどこかがみな他の地区と違う気象条件なんだからそれを受け入れるしかないではないですか?
私の雪もまた愉しとは、雪を利用し雪国でしか味わえない生活をすれば良いということです。雪の無いところと比べてみんなでそうしようと言って出来るんでしょうか?
昔、田中角栄という政治家がこんなことを考えました。新潟県と群馬県の県境にそびえるあの三国の山が無ければ冷たい風はその山に当たって新潟県に雪となって降って来ないのだから、あの山を削ってしまおうと壮大な夢を語ったそうです。言いたいことはとってもよく分かりますしそのユニークさに大笑いしたこともあります。
でもそんなことできますか?
7年ほど前から3~4度モンゴルを訪れたときに、その生活ぶりに唖然としました。石炭が主流ですから真冬には空の色が変わります。ご存知のようにその温度差の凄いこと。寒いのではなく痛いのです。勿論多くの人が日本を始め様々な国に出かけるようになり他国の便利さや素晴らしさに驚いています。だからと言ってあの草原をたんぼにするんですか?金さえあればなんでも出来るなんて思ったら大間違いです。世界がひっくり返りでもしないかぎりそうはいきません。グリーンピア津南で雪を使ったイベントのお手伝い(企画)を何度もやって来ました。十日町の雪まつりの雪の量を逆手にとって多くのみなさんと楽しみました。春をどこの県民よりも喜べる特権は豪雪地帯にしかありません。
後ろ向きな気持ちだけは捨てて明るく良いものの考え方で素晴らしい津南を守ってください。
基本的には雪が降れば車は動かなくなるのが当たり前なんです。津南のみなさんはみんな暖かいじゃないですか?きっと雪のお陰なんだと思いますよ!

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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