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 政治家が駄目にした日本の文化伝統

日本には素晴らしい日本の文化や伝統が本当にたくさんある。
私は昨日都内の有名な呉服屋に展示会を見に行って来た。相変わらず本物の素晴らしさには目を奪われる。
大島紬・加賀友禅・藍染めの素晴らしい作品の数々。今でもさすがに高価な作品でただ目の保養とすることの方が多い。
たまたま藍染めの製品が欲しくその1品を購入することにしたが、展示会場で専門家に話を伺うと実に淋しい現実が判明してしまうのだ。
そう言えば私の町でも数多くの蚕を育てていた家が多かった。町はずれに行くとその川沿いにはすごい面積の桑畑があったりもした。政府の政策もあって機織りも賑やかだったそうだ。
それが日本各地全てにおいてその生産が減り工場の閉鎖閉鎖で今ではすっかりその姿を見なくなってしまった。どの国にもない着物文化。それが外国から輸入されているというから残念でならない。
着物の良さは日本にいる者しか分からない。いや日本人にしか分からないと言っても過言ではないだろう。
良さが分からなければ着るなどほど遠い話となる。
手に取って「ああ!これは素晴らしい」は私にも分かる。ちらっと値札に目を通すと1,500,000万円とある。色合いといい紋様模様といいその深みは確かだ。子供の頃は正月になると多くの大人たちが着物で出歩いていたのを思い出す。家の環境もあってその光景は人一倍見たように思う。
着こなしの上手い人は粋を楽しむ。特に時代劇が盛んな頃だったから人気俳優の着物の着こなしをも通してなんとなく子供ながらに目は肥えていった。最近でも外国の要人が来日するとなんとか「日本」でおもてなしをしようとする。こうした文化は世界情勢にかき回されてどんどん姿を薄くしてしまっているのだ。そのことに政治家は少しも触れようともしない。国民に豊かさを提供するんだと腕まくりをしている政治家諸君よ、本当の豊かさとは心の豊かさを言うのではないだろうか!?
立派な伝統や文化がありながら、問題が起きないと目もくれない。一流の呉服屋でさえ最近の展示会の難しさに頭を抱えていることだろう。絵師や織り師、染物師等々本当の芸術家が居なくなってしまうのではないだろうか!?そんな心配をしながら展示会場を後にした。
能登の有名旅館加賀屋が台湾に進出し世界に日本のおもてなしをしようとしている。伊達直人なる正義のヒーローが人の為に一生懸命だ。国民ひとりひとりが心を合わせ立ち上がることを市民運動というが一帯政治家は何をしているんだろう?
間違ってバッチをつけた政治家が登場し続けることで日本の文化や伝統がどんどん衰退していくようでは困る。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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