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 天使の囁き

雪国育ちでなくとも、寒く晴れあがったスキー場であの素晴らしいダイヤモンドダストを見たことないだろうか? 雪国育ちの私はそうした夢のような光景を何度も目にしている。
粉雪舞い散る北海道は更にその現象は多いんでしょうね!空気中の水蒸気が凍ってできる現象がダイヤモンドダストと言われている。
これを北海道のある町で「天使の囁き」と称し今日がその記念日なのだそうだ。
雪国の生活と言えば辛く、暗く、閉ざされてと言ったように苦しいような印象がとても強いように思うが、春の喜びを紹介したように、雪国ならではのロマンはいっぱいあるのだ。
確かに私が見たダイヤミオンドダスト。その光景にBGMがあったようにさえ思う!チリチリチリ・・・と音を立てて舞うその光景に何度も酔った。眩しさはまるで夢を誘うような幸せ感でいっぱいになる。
もっと凄いのは、田んぼ一面に積もった雪原に丁度今頃から雪が凍みて何メートルものその雪の上を歩けるという時間帯があるのだ。まるで町中が真っ白なグラウンドのように広く、どこまでもどこまでも雪の上を忍者の様に埋まることなく歩いて行けるのだ。
学校へも、隣町にも道路関係なく直線で歩ける(想像できますか?)。
この現象は午前10時半くらいまで。つまり太陽の陽ざしとともに解けて歩けなくなるのだが、その日が日曜だったりするとそれは大変な光景になる。
そんな状態のときにも当然このダイヤモンドダストには出会えるからたまらない!
その代わり寒いのなんのって半端ではない。雪国は、この現象とともに春を迎えるのだ。
子供ばかりでなく、大人たちまで家族で遊ぶその姿は幸せ以外の何ものでもない。今までの雪おろしや閉ざされた数カ月間の苦労がいっぺんに吹っ飛んでしまうような瞬間だ! ここでも春が来た~と叫びたくなる。
天使の囁きとはよく言ったものだが私たち雪国育ちはそうした素晴らしい瞬間をしっかり思い出に詰めて生活出来ていたのかと思うとまんざらでもないですね。
ものを見て、美しいとか綺麗と思える心こそ天使に頂いた宝物ではないだろうか?
現在、波島陽子日本舞踊教室に通う多くのお嬢さんたちを見ると、その心といい笑顔といい爽やかに輝くダイヤモンドダストにも似て美しい。
その生徒さんが舞うのだからまるで天使の囁きと言っても決っして過言ではないでしょう!
そんな美しく輝いたお稽古場にやがて春がやってくる!

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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