2ntブログ

 手紙

学生時代から何か文章を書くのが好きでいつも原稿用紙はそばにあった。
特に社会に出ると両親や友だちに手紙をしたためる。1家に1台の電話だから友だちと長話しをするといった経験はあまりない。
便せんにはごく自然に向かえる方だったから手紙はよく書いた。青春時代には今でいうギネスに載っただろう記録を持っていたんではないかと思うほどペンを執った。
私が20歳になるかならないくらいだったと思うが当時劇団に通っているときに知り合った高校生(劇団同期)にはよく手紙を送った。これがなんとラブレターではないのだ。恋人というような存在ではなく劇団の仲間でよく気の合う友だちと言った方が正解だろう!
その頃は千葉の叔母の家に居候をしていたのだが、部屋数が少なく私は従姉弟(2人)叔母・義叔父と住んでいた。
従って私がいつペンを執っているかなど全てお見通し。
好きとか会いたいとかの内容は一切なく今考えると本当に子供のような内容だったんだろう。勿論演技のことに触れたり家庭の楽しい話だったりよくもまあ書くことがあったものだと今更のように驚いている。
右手中指のペンだこは半端でなく大きなものになっていった。今でのその名残は残っている。
考えてみると現在のように簡単に携帯でメールを送れるなんて時代ではないからその想いや楽しみ、つまりドキドキ感や感動・興奮は大きかった。
仕事柄現在人一倍メールは作成する方だと思う。文章作成が早いのはそんな経験があってのことだろう。それでもやはり手紙の良さは格別だ。
パソコンでまるで印刷物のような文章(手紙)も出来るが自筆で執る手紙には敵わない。全国に発送する作品(ビデオ)のお礼状や依頼の中には当然手紙も含まれる。
何が嬉しいって自筆の文面は何故か温かみやその心が直接感じられて嬉しい。逆を言えば相手だって私の手紙の方が嬉しいんだろうなって思うがなかなか分かっていてもついつい活字で作成してしまう。
綺麗だし早いからだがやはりそうではいけない。普通の人よりはペンを持って執っている方だと思うが・・・
そんな私に父の日だからと素敵なペンを贈ってもらった。私を知っているんだなって心から飛び上がるほど嬉しかった。手紙がそうであるように心が通う嬉しさは格別で幸せだ。
私が友だち(女子高生)にギネスになるほどペンを執った青春時代。その息子が今日で22歳を迎える。彼も青春真っただ中。心に素敵なペンを走らせているのだろうか!
便利さが心を崩壊させてしまいそうな時代、せめて手紙を通して豊かな心を味わえますように!そう祈っている。

 ありがとう!感謝の心こそ幸せになれる秘訣です。素晴らしい人生を!
 優しさや笑顔に触れて温かい気持ちになれるように、あなたの真心で!
 ご感想は shiawasekazokuyt@nifty.com まで
プロフィール

岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
チーフ・プロデューサー
演出家

最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード