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 話題の使い方 4

会話の現場では様々な人間模様を見ることができます。「親子の会話」、「兄弟との会話」、「クラスメートとの会話」、「同僚との会話」、「上司や部下との会話」、「お客様との会話」、「友達との会話」、「井戸端会話」等々、その場面は本当に多いですね。
どの場面でも必ず主導権を握っている人を見かけます。極端な例ですと、もう独壇場なんて人もいますね。楽しく、ペラペラと流暢に話す人。ここで見える傾向は、その主人公には決して謙虚さは見られません。その場は楽しい雰囲気だったとするのは錯覚です。そこで話を出来なかったからと悲観する必要は決してないのです。
主導権を握るとはどういうことでしょう!大袈裟に言えばその殆どが自慢話が多いということです。相手の心が読みとれない人に多いタイプです。ほんの少しの休憩時間なのに、その殆どを一人占めして話す人がいますが迷惑なことです。嫌われるタイプですが、よくしたもので本人はそのことに殆ど気付かないことが多いでしょう。相手の心が読みとれないとは、一番下手な話し方をしていると言うことです。本当に話し上手な人は聴き上手です。ここが一番大切だということを覚えておいてください。
主導権を握って話している人は悪気ではないと思いますが「相手を立てる」ことも覚えなければなりませんね。人間は、子供のころから褒められて悪い気を持つ人はいないはずです。「子供は誉めて育てよ」と言います。これは子供に限ったことではありません。
相手に話をさせ、感動してあげ、頷きながら耳を傾ける人は喜ばれます。主導権を握りたい人はなかなかそれが出来ません。ですからいくら話が得意に見えてもその人は決して好かれません。口べたでモテないと悩む人がいるかも知れませんが、この場合の主人公にはまず結婚というチャンスはやって来ません。口が上手ですから間違って彼女や彼が出来たとします。しかし、相手の心が読めない訳だから結局破たんになるか離婚という道を辿るのはそれなんです。
人よりも多くの話題があるからと、口に出せば良いというものではありません。相手に合わせた話題を提供することで相手の心を獲り込み、相手の会話に相づちを打てる優しさや思いやりこそ話上手と言えます。
子供たちや小中高生に、「教えてやる」は伝わりません。「知っているとこんなに楽しいよ」とか、知ることで心が豊かになれる話等は必ず伝わります。自分が話題を提供してあげたからと、今すぐ使えなくても良いのです。必要な時に「話題ボックス」から引き出せることの方が大切です。
つまり、思いやる心がそうさせたならそれが最高ということです。まとめるなら、聴き上手ほど話上手はいないということでしょう。聴く耳を持つとは自らが学べるということでもあります。子供たちからだって学べます。それはあなたに謙虚な心がある証拠なんです。話の終わりに、「楽しかったよ!ありがとう!」と言えたら満点ですね。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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