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 話題の使い方 5

主導権を握るという人物の中には、中小企業の社長夫人にその姿を何度も見たことがあります。
休憩時間でもないのに休憩室でお茶飲みばなしが始まります。ここまでは決して珍しいことではありませんが、その時間が大問題だということです。休憩時間であればせいぜい10分でしょう!さんざん話したら40分なんてザラでした。誰もが「社長夫人」ということから仕方なく話を聞く相手をしているのであって社員には一番苦痛な時間です。「生産性」ってなんでしょう?自分勝手だから出来るのであって普通ならできません。 自分がその場にいないときは社員のそれらしき態度は憤慨や上層部内での部下批判となります。これは同族会社に多いのが現状です。
私は以前、社内の営業マンにこんな話をしたことがあります。近年は高速道路が整備され、昔と違って目的地までアッというまに到着します。当然彼らは高速に乗りたがる。
私は本番のイベント当日以外、営業活動によほどの理由がない限り高速の許可は出しませんでした。それにはとてもハッキリした大きな理由があったのです。想像してみてください。高速走行中に周りの景色を見ながら運転したら危険ですね。それと、彼らはどうしても高速は軽快に飛ばしたがります。
危険だから、経費が無駄だからで高速使用禁止ではありません。一般道には情報だらけというのが最大の理由です。一般道は工事中や建築中等、またどんな企業(店・会社)がどこにあるなど一目瞭然です。企画の仕事でしたからとても参考になるのです。営業トークにもその情報はとても役立ちます。
当時新潟から県境の三国峠(苗場)を越えて何度も何度も群馬、埼玉、栃木方面へと営業に出かけました。
ご存知の方もいるでしょうが、峠越えは約2時間近くかかります。それもカーブカーブ坂道と、特に冬のシーズンは地獄でした。それが、関越高速が開通して10分ほどで山を越えたときは感動で涙がこぼれたことを覚えています。開通当時は別として、くねくねと山道を越えていた時の方がやはり情報はいっぱいでした。関東地区の企画会社よりも山を越えて訪れた私の方に仕事が沢山舞いこんで来たことに驚いていた人もいるみたいでしたが、各社の催事担当者は何故私を選んで下さったか今になって分かった気がしています。仕事は人間がしているということです。誠意を持った対応と、情熱をもった行動が知らず知らずの内に相手の心を奪っていたようでした。
話すということも同じことが言えます。自分の足で稼いだ話題ほど深みのあるものはありません。それも必要な時にいつでも引き出せる整理が相手の心に響く話ができるコツのように思います。
無理に話そうとするのではなく、自然体で相手が楽しめる話題こそが大切だということです。人を傷つけることなく感謝が湧きでてくるあなたの心があれば大丈夫です。
「ごめんなさい!私は口べたです・・・」と切り出して結構です。その方が相手の心を捉えますよ。そして無理をせず自分なりに相手との話を楽しんでください。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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