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 ひまわりの夏

夏の猛暑に毅然と立つひまわり!
この姿を見ているとやはり遠い昔が思い出される。耳をつん裂くようなみんみん蝉が鳴き、とうもろこし畑でかくれんぼ!近くの川は絶好の遊び場で何度も川の流れに逆らって泳ぎきった。
向う岸まで泳ぐのには相当勇気が要ったことを覚えている。川の流れが急で、きっと今なら大問題の場所だろう!
素潜りでうなぎや魚を獲ったり、堤防の針金で足を切ったり・・・!唇を紫にして震えながら泳いだことも何度かあった。
この頃になるとどうしても気になったのが宿題だ。遊ぶ方が忙しくって宿題はいつもギリギリ!
帰り道でも自分より断然背の高いひまわりに見守られながらのご帰還だ!もう陽も落ちてみんみん蝉も心なしか鳴き方が静かになっている。
一日中子供たちを見守っていたひまわりもお休みの時間なんだろう!少しうなだれているように見える。
自分勝手に決め付けていたのかもしれないが、ひまわりにはいつも元気をもらっていたように思う。夏に生まれた自分にとって自慢なのかも知れない。
現在連続テレビ小説で「おひさま」という作品が放送されているが、このおひさまがいわゆるひまわりなのだ。テレビでは太陽の陽子と盛んにおひさまの輝きを話題にしているが確かに太陽が顔を出しているときとそうでないときは本当に気分まで違ってくる。
私はどちらかと言えばそれがひまわりだった。従って誕生日には相当多くのひまわりをもらったものだ。
毅然とし、ときに凛凛しく、また優しく周りを包みこんでくれるような素晴らしい花なのだ。
子供の頃の印象はそのまま大人になっても引きずっていた。「ひまわりの恋」、「ひまわりさん」「どこかで誰かが」・・・私が即興で創ったひまわりの話しもいくつか存在する。
ひまわりはいつも毅然とですよ!そんな印象を自分にも当てはめ「明るく明るく!」をモットーに生きて来たように思う。
自分の気持ちがしおれそうになると、あの夕方のひまわりが浮かんでくるのだ。どこか情熱的で明るく元気な恋を夢見て育った頃、そのまま大人になってもその方向性みたいなものは全く変わらない。
元気であれば元気であるほど、明るくいれば明るいほど、しおれたときの影響は大きい。大きく激しい恋はそんなひまわりに似ていた。
どんな苦しいことがあっても、どんなに辛いことがあっても、ひまわりは背が高いからどこからでも見える。悲しい顔を見せてはいけない!苦しい顔も決して見せてはいけない。誰が教えるでもなく夏男はひまわりからそんなことを学んだのかも知れない。
周りの花が、多くの小鳥たちが・・・「ひまわりさん」と呼んでくれた物語。小さな花がお陽さまに声をかけ続けられいつの間にか誰よりも大きくなった下りは私の作品では圧巻だった。
気持ちが滅入るとついついひまわりを思いだす。もう一人じゃないひまわりなのに大きい図体はしょげると目立つ。
ただ、忘れてはいけないのが優しさだ!私を楽しませ励まし続けてくれたひまわりは、畑が宅地となり、土手が整備されて立派な堤防へと変わり、昔のようなひまわりを観ることは少なくなった。
隅田川からは首が痛くなるほど見上げるのに大きなスカイツリーが建ったが、その傍らでみんみん蝉の鳴き声を聴いているひまわりも忘れてはならない。
不思議なものでスカイツリーを見上げてにっこりはしないが、ひまわりはにっこりとした気分にさせられるから嬉しい!まだまだ燃えるような恋をしたい!そんな元気も与えてくれるのだ!

 ありがとう!感謝の心こそ幸せになれる秘訣です。素晴らしい人生を!
 優しさや笑顔に触れて温かい気持ちになれるように、あなたの真心で!
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岡部俊雄

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