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 和の心をわきまえた若者たち

よほどのことが無い限り現代の若者は「手紙」を書くなんてことはないのではないだろうか!勿論全てではないが非常に少なくなっているのは確かだ。昔は手紙が挨拶や季節のお便りは主流だったはず。
ところが、左手に持った小さな電話機!つまり携帯電話だが、いとも簡単にどんなことでもあっと言う間に伝えてしまう。お願い事も連絡事項も、またまた仕事の件であれなんでも携帯でピッピッピと押して終わりだ。
今やこの通信手段が無ければ何も始まらない世の中にもなった。便利でこんなにも優れたものはないでしょうね!勿論私もこの通信手段があって仕事をこなしている一人だが、ときどき考えさせられることがある。
つまり、心を通わせるといった面からすればやはり自筆の手紙に勝るものはないと思えるからだ!口では表現できない嬉しさや喜び、感動にも似たその気持ちは手紙に適うものはないだろう。
挨拶しかり、謝りごとひとつとってもピッピッピでは心が伝わらない。まだ電話で声を届けるのであればまだ様子は変わるが、このメールってやつは本当に使い方ひとつで間違いに近いものを感じることもある。
かと思えば、そのメールを本当に上手に使いこなしている若者もいる。たまにだが、どこどこの旅先でなんて写メールを添えて言葉が綴られているが心のこもった使い方は出来なくはない。
いろいろ考えるに、つまりどんなことでもどんなものでも心が詰まったものは素晴らしいし人の心を動かすものだ。
平均して、現在日本舞踊のお稽古に通っている皆さんはさすがに和の文化を大切にしたいのか、美しい心根を持った若者が多い。
波島陽子先生に接し、その点でも多くの学びに感動している人が多いようだ。日本舞踊のイメージ、つまりお稽古場のイメージだが、おそらくこの教室に通われる生徒さんは素晴らしい体験をしているに違いない。
「おもてなしの心」、つまり和の心がごく自然に学べる貴重なお稽古場だろうと思う。現在通っている生徒さんの殆んどがそこに気付いているのも嬉しい。
相手を思いやる心、その優しさの中で着物文化に触れ「しぐさ」や「ふるまい」に馴染んでいく。
中国から来た留学生がこう言った。「日本の奥さん!つまり女性は世界で一番美しい」と語っていた。その美しさや文化に触れたくて日本舞踊を習いに来ている訳だが、彼女のそうした真摯で謙虚な心こそ和の心と言えそうだ。
日本にはとても多くのお師匠さんがいて、もっともっと素晴らしい人もいるに違いない。そうした人に追い着け追い越せだとも思うが、今の波島先生の優しさや相手を思うその心根は相当上位の極上品のような気がする。そうした話しをふったことはないが、きっと生徒さんより先生の方が感謝の気持ちをもって毎日お稽古場に立っているんではないだろうか?
そこで学んだ生徒さんがまもなく初舞台を迎える。素晴らしい思い出にしてあげたいとする先生の心に頭が下がる。日本舞踊というのは実に費用のかかる趣味であって、本格的にやろうとしたら現代の若者の殆んどが通えなくなってしまいがちだ。それを最低限の費用、つまり若者のおこずかい程度で舞台に上げようというのだから神業に近い。
舞台に立ってみて、その感動で師匠の心根に気付いてくれたら波島も救われるような気がする。

 ありがとう!感謝の心こそ幸せになれる秘訣です。素晴らしい人生を!
 優しさや笑顔に触れて温かい気持ちになれるように、あなたの真心で!
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岡部俊雄

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