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 母娘の絆

姪っ子と一緒に韓国に行って来た・・・と弾むような口調でメールが届いた。
今年は嫌なことが沢山あった年だが我が家だけはなんとか明るい1年だったことに感謝したいと。娘ももう30歳も半ばをすぎすっかり母親と友だち気分だ。私は三人兄弟だが彼女は真ん中の非常に明るい性格で一番母親に似ているように思う。
どこの家庭にも見る母子関係だが、娘にとっては母親の存在はまた格別なんだろう!母親とて同じで娘が同居してなどいようものならその安心感は計り知れないものがあるようだ。
姪っ子の場合嫁いで横浜に住んでいるが娘に会いに行く母親はいつも嬉しさいっぱいの様子。そこには旦那様の優しさや理解がないと上手くいかない場合が多い。
子供を上手に育て上げた両親にはこんな形で相手の愛情も引き出しているのだろう!
メールには、あと十年はこうして元気ではしゃぎたいと思う・・・とあった。2年か3年に1度はこうして母娘で海外旅行を楽しんでいるようだ。
であれば旦那は?大黒柱として家族を守り、息子を立派に育て娘もこのように嫁がせた。本人は今年定年で無事大役を終えた。私が贈った御苦労さまの手紙に旦那に代わってメールが届いたものだ。
今、新幹線があって新潟と東京など殆んどその距離を感じさせないでいる。

思えば、私がまだ小学校低学年のころだったと思う。両親が初めて子供たちを置いて京都に旅行に行ったことがあった。セピア色にあせた京都駅での両親の2ショット写真!母も父も本当に幸せそうな笑顔だった。今で思えばまるで新婚旅行でのひとコマのように見える。
私たちもとうにその年齢を超え、両親の優しさが分かるようになった。
私は早くに父を亡くしたので一緒に旅行という思い出はないが、母だけはいろんなところに連れて行った。
しかし、今考えると娘と一緒の旅が一番良かったのかも知れない。勿論、私が連れて行った旅も喜んではくれたが実の娘の絆の大きさというのは不思議な強さを感じる。
母の長い闘病生活を振り返ると本当に一生懸命看病し続けた。母も娘がすぐそばにいて安心だっただろうと思う。
そんなことがふと思い出された今朝のメールだった。
人はいつまでも若くはない。母が娘へ、娘が子へ・・・ 良い家庭はそれをそっと包み込む旦那の技量であろう。言いかえれば思いやりと言っても良い。優しさのある子に育てたから子もまたその恩返しができる。
「娘と一緒に今月初めに韓国へ行ってきた」ともらったメールに、つい姪にありがとうが言いたくて綴ってみた。

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岡部俊雄

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