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 小さな秋の物語 2

かあさん

雪国にとっては一番寒い時期でした! 12月30日、新潟から福島県に向かう途中にある白鳥の湖でのひとコマ。ここには何百羽居たでしょうか?いや!何千羽かな?白鳥のほかにこうした多くの鳥たちの住みかがありました。
おそらく、正月を自宅以外で迎えるなんて初めての母ではなかったでしょうか!?

この日は喜多方へ行き本場の喜多方ラーメンを食べ新年を迎える奥会津へと向かいました。
この頃は母もパーキンソン病に侵され、入退院を繰り返し当然歩くのもままならない状態でした。それでも息子夫婦や孫と一緒の笑顔は何よりの良薬だったようです。
山椒大夫を読んでくれたのはこの母です。(もうずっと前に逝ってしまいましたが・・・)

サトウハチローの作品に「おかあさん」という詩があります。この詩はシリーズで3冊にまとめられ話題をまきました。
おかあさん!この詩を朗読した女優さんがとても上手く、番組が始まるとノートを出して待機していたことを思い出しますね。
詩ってなんて素晴らしいんだろう! なんにも知らずに歌っていた「ひなまつり」が先生の作品であったことをその3~4年後に知ることになります。
サトウハチロー作には有名な作品でいっぱいですが私はなんと言ってもこの「おかあさん」の中にある何篇かがたからものですね。

かあちゃん! かあさん! おかあさん!なんて響きの良いことでしょうか!?
いつしかおふくろなんて呼ぶようになり、生意気盛りを経験します。仕事の関係で2ケ月ほど倉敷に近い水島コンビナートにいたことがありましたが、当時は大変なホームシックにかかり(笑)海に向かって話した相手がおふくろさんでした。勿論「おかあさん・・・・」と言いながら(笑)
今みたいに携帯も無い時代でよくペンを執りました。ハチロー先生を真似ていろいろ書きました。どれも不作ですがなぜか「かあさん・・・」という響きだけは今でも残っています。
(つづく)
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岡部俊雄

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